ブラバム「BT62」のテスト走行動画が公開。非公式ながらフィリップ・アイランドサーキットの記録を撃破した模様【動画有】

2020-05-26

元F1ドライバでお馴染みのデビッド・ブラバム氏が、自身の名前を用いた新たな自動車ブランド「ブラバム・オートモーティブ」による最新モデル「BT62」が、オーストラリアにあるフィリップ・モリスアイランドサーキットでのテスト走行動画が公開されました。

「BT62」は、5月初めにロンドンにてトラック専用のハイパーカーとして発表され、1,200kg以上のダウンフォースを発生(「マクラーレン・セナ」でも最大ダウンフォースは800kg)する、これまでにない究極の一台となっています。


「BT62」のパワートレインは、排気量5.4L V型8気筒ターボチャージャーエンジンが搭載され、最高出力は710ps、最大トルク667Nmを発揮します。
上記にある通り、車体重量は驚異の972kgということで、パワーウェイトレシオは1.33kg/psとかなり優秀で、上記の通り、最大ダウンフォース1,200kgを発生。
おそらく、スーパーカーだけでなくレーシングモデルの中でも圧倒的なパフォーマンスを誇る一台となります。

「BT62」は、プッシュロッド駆動の調節可能なOhlinsダンパーとコイルオーバースプリング、そして調整可能なモータースポーツトラクションコントロールを設定します。
足回りについては、ブレンボ製カーボンブレーキをインストールし、トラックに適したミシュラン製タイヤを装着します。

価格帯としては、諸経費を含まない車両本体価格だけで約1.6億円と非常に高額となりますが、追加オプションは一切なく、生産台数は僅か70台(ブラバムの70周年記念に合わせて)と非常にエキゾチックなモデルとなっています。

なお、ブラバム・オートモーティブの創設者でもあるデビッド・ブラバム氏によると、「私たちの目的は、パフォーマンスと安全性を損なうことなく、車両とドライバとのつながりを再確立する車を作りだすことでした。GTレーシングカーの現在の品種よりも速く無ければなかったが、耐久性とバランスのとれたパフォーマンスを発揮する必要があったため、今回のようなモデルを作りだしたことは本当に重要である」と説明。
また、今回のフィリップ・モリスアイランドサーキットでのテスト走行では、非公式ながらも最速記録を打ち立てた(しかしながら、具体的なタイムは不明)とのことで、ニュルブルクリンクでのラップタイムも大きく期待できる一台かと思われます。

【New Brabham BT62 Supercar On The Race Track】

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Reference:CARSCOOPS