遂に最速記録更新。フェラーリ「488ピスタ」の0-100km/h加速時間2.26秒を記録

2020-05-26

フェラーリ「488GTB」のスペチアーレモデルとして登場した「488ピスタ」が0-100km/h加速時間2.26秒という驚異的な数値を記録。
元々メーカ公称値では2.85秒を謳っていた「488ピスタ」ですが、今回のテストドライブ時に行った計測では、公称値よりも0.59秒も速く、フェラーリのラインナップモデル史上最速ともいえる一台に。


しかも、「488ピスタ」は100%ガソリンエンジンモデルとなるため、0-100km/h加速ランキングにて常に(ガソリンモデルとして)1位をキープしていたダッジ「チャレンジャーSRT・デーモン」の2.3秒を上回り単独首位に。
ただ、ダッジ「チャレンジャーSRT・デーモン」が生み出したこの最速記録は、室内シングルシータ且つ天候や路面条件が全て揃ったレーシング専用タイヤを装着しての記録となり、その一方で2シータ且つミシュラン製パイロットスポーツ2タイヤを装着する「488ピスタ」が2.26秒を記録したというのは、相当なことと言えますね。

もちろん、これに加えて更に加速性に影響するものがトラクションコントロール性能が挙げられますが、いかにして効率よく加速性能を路面に伝えることができ、空転を抑えた走りができるかがポイントになると考えられます。
そう考えると、最近のデュアルクラッチやドルコン式のオートマチックトランスミッションの進化というのはめまぐるしく、これに加えて「488ピスタ」車体重量や前後重量比、パワートレイン等、全てがバランスよく仕上がったことで、こうしたガソリンモデル最速記録を生み出せたのだと思われます。

なお、エレクトリックモデルでの0-100km/h加速においては、テスラ「ロードスターⅡ」の1.9秒(特別なオプションパッケージにて更に速くなると主張)、台湾のXing Mobility「Miss R」の1.8秒等、ガソリンエンジンモデルでは中々実現が難しい電気自動車特有のトルクを活かした個体が主役になっていく時代となりますが、そんな中で大きな記録を作りだしたメーカが”フェラーリ”というところに、ちょっとしたロマンを感じたりします。

【تسارع و صوت فيراري 488 بيستا Ferrari 488 Pista Acceleration】

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Reference:motor1.com