リマック「コンセプト・ワン」が1日に3台(約1.5億円/台)も売れた日があった?!そう、あの人が事故った日に売れてた

2020-05-26

約1年前の6月10日に、イギリスの人気番組「グランドツアー」にて取りあげられたクロアチアの新興メーカであるリマック・アウトモビリ社の100%エレクトリックハイパーカー「コンセプト・ワン」。
この番組にて、リチャード・ハモンド氏がヒルクライム・イベントに参加したところ、1台1.5億円もする「コンセプト・ワン」に試乗しクラッシュ・炎上してしまいました。

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この事故により、リチャード・ハモンド氏は膝を骨折するなどの重傷となり、色んな意味でリマック「コンセプト・ワン」が全世界に広まってしまったわけですが、このイベントのおかげもあってか、同氏が事故したことをきっかけに「コンセプト・ワン」が1日に3台も売れるという大珍事が発生しました。

リマックの販売責任者であるKreso Coric氏とAutocarのインタビューにて、同じ日に3台の「コンセプト・ワン」が売れたことは、これまでのリマック史上最高のマーケティングだったと説明。

また別の話では、同社の最新モデル「コンセプト・ツー(C_Two)」について、生産台数は150台、価格帯は2億円超えと言われていますが、その殆どが売り切れており75~105台はアメリカにて納車される予定となっています。
なお、オーナーが「コンセプト・ツー」を購入したオプション平均額は約7,000万円と非常に高額で、カスタムレザーと透明なカーボンファイバボディが最も人気のあるオプションなのだとか。

「コンセプト・ツー」のスペックは、最高出力1,914ps、最大トルク2,300Nmを発揮するとのことで、前モデルとなる「コンセプト・ワン」よりも大幅なスペックアップとなります。

パフォーマンスとしては、0-100km/hの加速時間が1.85秒、0-200km/hの加速時間が4.3秒、0-300km/hの加速時間は11.8秒、そして最高時速は412km/hにまで到達します。
0-100km/の加速時間については、テスラ「ロードスターⅡ」が1.9秒、栃木発となる人材派遣・アスパーク「owl(アウル)」が1.92秒を記録していましたが、「コンセプト・ツー」が圧倒的な直線番長となりそうです。

同車は、「コンセプト・ワン」同様に独自のモーターにて駆動され、フロントには1速ギヤボックス、リヤには2速スピードギヤボックスを搭載しています。
電子モータに供給されるバッテリには、巨大容量と言われる120kWhが設けられ、液体冷却式の熱管理システムを採用しているとのことで、トラック走行などでの高速走行条件時にて冷却効果を高める機能を装備しています。
なお、バッテリフル充電の状態での航続可能距離は650kmとなっています。

生産計画については、2019年には18台のプロトタイプモデルを生産する予定で、量産モデルは2020年1月に開始し、4台/月(年間48台)を製造し、約3年かけて150台製造します。

競合モデルとしては、アストンマーティン「ヴァルキリー」やケーニグセグ「レゲーラ」、ジャガー「Eタイプ・コンセプト・ゼロ」が挙げられています。

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Reference:motor1.com