シボレーの新型SUV「ブレイザー」はメキシコにて製造→労働者は時給300円以下、ボッタクリ価格でアメリカへ輸出する計画

2020-05-26

新型「ブレイザー」がメキシコ工場にて製造?

先日発表したばかりのシボレー・新型コンパクトSUV「ブレイザー」が、アメリカの工場にて製造されず、メキシコにて独占的に製造させるとして全米自動車労働組合(UAW)に影響を与える可能性が出てきています。

メキシコと言えば、とにかく安価な人件費で労働者を雇えることが魅力的で、シボレー「シルベラード」やGMC「シエラ」といったピックアップモデルもメキシコ工場にて製造。

今回の新型「ブレイザー」もその対象になっているとのことですが、メジャーモデルの「ブレイザー」がアメリカではなくメキシコにて製造することを考えるゼネラルモーターズ(GM)の考えに対して、アメリカのトランプ政権は大きく失望している模様。

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実は生産力の高いメキシコ

GMは、メキシコの15,000人以上の生産労働者を雇用し、労働者に時給300円以下で「ブレイザー」を製造させ、80%以上を輸出してアメリカにてボッタクリ価格で売却する考えを持っています(アメリカ工場での人件費削減が主と言われている)。
これは、アメリカのUAW-GMの労働者が解雇されている間に起こっているとのことで、UAWとしては、アメリカにて製造された製品を常にサポートしており、引続き組合の布地の一部としています。

なお、GMの広報担当者によれば、ミドルサイズSUVが製造可能なアメリカの工場は既にフル稼働状態であるとのことから、メキシコを選択したと説明しており、現大統領であるドナルド・トランプ氏の”アメ車をアメリカ以外で作ることは言語道断”という考えに反しているため、本当に「ブレイザー」がメキシコにて製造が進められるのかはちょっと気になるところ。

なおトランプ政権は、北米自由貿易協定の再交渉を検討するだけでなく、アメリカへの自動車輸入の最大25%の関税を加えると脅しているさなか(これが本当にまかり通るのかも不明)で、この問題がしばらく収束することは無さそうですが、個人的には安く製品を作り上げ高く売ることはどのメーカも同じ考えだと思いますし(メキシコの生産力は高いと好評)、これによるシボレーないしは「ブレイザー」の価値が大幅に下がると到底考えにくいの正直なところ。

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Reference:CARSCOOPS