VWのEVモデル「I.D. Rパイクスピーク」がパイクスピークの記録を大幅更新。世界初の8分切りに【動画有】

2020-07-31

”EV”モデルで7分台の記録的スピードを達成

6月24日に開催された、アメリカ・コロラド州のパイクスピーク2018の決勝レースにて、フォルクスワーゲンの100%EVレーシングカーとなる「I.D. Rパイクスピーク」が7分57.148秒という驚異的な記録にてフィニッシュし、世界初となる7分台の記録を樹立しました。

今回、「I.D. Rパイクスピーク」を操作したロマン・デュマ氏のコメントによると「パイクスピークは霧があり、湿気が多かった。今回の記録については満足しているが、もしセンターセクターが乾いていれば、もっと速い記録が出ていただろう」と更なる記録が期待できる結果であったことがわかりました。


今後はEVモデルの記録ラッシュが見られるかもしれない

なお、今回フォルクスワーゲンが記録更新する前には、2013年にセバスチャン・ローブ氏が打ち立てたのが、排気量3.2L ツインターボエンジンを搭載するプジョー「208 T16 パイクスピーク」で8分13.878秒を記録。

この記録を打ち破ることは相当に困難であるとも言われてきましたが、まさか電気自動車によって記録が更新されるとは夢にも思っていませんでした。

しかも、過去にEVモデルが打ち立てた最速記録が、2016年にリース・ミレン氏が打ち立てた8分57.118秒と、今回フォルクスワーゲンが生み出した記録よりも1分近く遅いですね。それだけ、EVモデルのスペックや走行性能が格段に向上していることが確認できますが、来年以降に登場するであろうEVモデルからも、今回「I.D. Rパイクスピーク」の記録をすんなり更新してしまうメーカが登場するのかもしれません。

さて、今回伝説的な記録を残した「I.D. Rパイクスピーク」の気になるパワートレインは、モータ2基を搭載し、システム総出力は680hp、最大トルク650Nmを発揮。

ボディ素材はカーボンファイバを採用し、軽量化に軽量化を重ね車体重量は1,100kg以下を実現。
パフォーマンスとしては、0-100km/hの加速時間が2.25秒にて到達します。

【Volkswagen I.D. R Pikes Peak – 2018 WORLD RECORD 7’57” | HOW IT’S MADE Race Car】

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Reference:motorsport.com