これ知ってた?2004年にBMWが発表した水素燃料コンセプトモデル「H2R」【動画有】

ベースとなったモデルは、あのフラッグシップセダンだった!

BMWが2004年に発表した水素燃料コンセプトモデル「H2R」。
この個体は、水素7フルサイズセダンとして投入すべく、最初は水素燃料車の利点を実証するためにクリーンにするだけでなく、パフォーマンスカーとして機能しています。その結果、FIAにて確認された9つの歴史的記録を残しており、水素燃料車が効率的かつ高速であることが証明されました。

「H2R」のベースとなったのは、何とフラッグシップセダンの「760Li」とのことで、パワートレインは排気量6.0L V型12気筒エンジンを搭載し、最高出力285hpを発揮。
パフォーマンスとして、0-100km/hの加速時間は6秒、最高時速は300km/h以上となっています。しかも、このエンジンにはガソリンを供給するのではなく、水素が供給できるように燃焼機関を改造しています。

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環境性能よりも、スピード性能に適したモデル

環境に優しくもハイパフォーマンスを発揮する「H2R」ですが、この記録を生み出すために数多くの風洞試験をこなしたと言います。
そのため、空力特性に富んだボディと空気抵抗を最大限に抑えたシングルシータに設定することで、抗力係数0.21を達成しました(ブガッティ「シロン」の抗力係数は0.38)。

ボディサイズは全長5,600mmと非常に長いですが、車体重量は意外にも軽い1,560kg。
BMWは、車体パネル用にカーボンファイバ強化プラスチック(CFRP)とアルミニウムスペースフレームを使用することで、カーブ重量を達成しています。

水素燃料モデルでも”速い”ことが証明されたテストとは?

このコンセプトモデルの能力を実証するために、2004年9月19日にBMWは南フランスのMiramasにある同社のテストセンターにて以下の9つの記録を達成し、その一年後にFIA公式認定記録となりました。

【スピード試験】
①1km フライングスタート/時間11.99秒/速度:300.17km/h
②1マイル フライングスタート/時間19.99秒/速度:289.70km/h
③1/8マイル スタンディングスタート/時間9.93秒/速度:72.8km/h
④1/4マイル スタンディングスタート/時間14.96秒/速度:96.77km/h
⑤1/2km スタンディングスタート/時間17.34秒/速度:103.79km/h
⑥1マイル スタンディングスタート/時間36.85秒/速度:152.22km/h
⑦10マイル スタンディングスタート/時間221.77秒/速度:261.24km/h
⑧1km スタンディングスタート/時間26.74秒/速度:134.58km/h
⑨10km スタンディングスタート/時間146.40秒/速度:245.88km/h

この個体は、100台のみ生産されましたが、特定の政治家やビジネスマン、メディアフィギュア、その他の有名ブランドに引き渡されるも市販化までには漕ぎ着けなかった希少モデル。
なお、2021年には量産仕様の燃料電池モデル「5シリーズ・グランツーリスモ/i8」が導入予定となっていますが、これらについてはまだまだ詳細ははっきりしていないため、後延ばしになる可能性もありそうです。

【Record Run BMW Hydrogen H2R Race Car 2004】

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Reference:motor1.com

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