【エクステリア編】トヨタ・新型「クラウン」見てきた。賛否両論あるもそれでもヒット間違いなしのラグジュアリー・スポーツセダン

2020-05-26

トヨタ渾身のセダン・新型「クラウン」を見てきた!

さて、6月26日に販売スタートしたばかりのトヨタ・新型「クラウン」を早速拝見してきました。
今回のモデルで15代目となり、これまでグレード分けされてきた「マジェスタ/ロイヤル・サルーン/アスリート」を完全廃止し、「クラウン」の1シリーズのみにて勝負してきたトヨタ渾身のセダン。
ラグジュアリーさとスポーティさを掛け合わせたデザインへと進化し、何よりも前モデルにはなかった特長や安全性、機能性においても格段にアップしているということで、初期受注で既に4万台を突破している理由も頷ける究極の一台ではないかと思います。
今回は【エクステリア編】をご紹介していきたいと思います。

※今回訪問・新型「クラウン」を拝見したのは、福井トヨタ・開発店さん。
担当セールスさんも非常に懇切丁寧な方で、元々トヨタの自動車整備士の経験を経て営業になられたということもあり、車には非常に詳しく、独自の視点から新型「クラウン」の説明をいただきました。


今回拝見したのは3.5Lハイブリッドのスポーツグレード”RS Advance”

さて、今回拝見したモデルは「クラウン 3.5L RS Advance(2WD)」とスポーツ上位グレード。
ボディカラーはシンプルなブラックカラーに、インテリアはホワイトの本革仕様となります。
ザッと展示車の主要緒元を以下にまとめていきます。

【主要緒元】
○全長4,910mm×全幅1,800mm×全高1,455mm
●ホイールベース:2,920mm
○車体重量:1,870kg
●燃費(JC08モード):18.0
○エンジン:排気量3.5L V型6気筒自然吸気エンジン+マルチステージハイブリッド
●最高出力:内燃機関299ps+モータ180ps
○最大トルク:内燃機関356ps+モータ300ps
●燃料タンク:66L
○最低地上高:135mm
●駆動方式:後輪駆動(FR)

なお、参考までに以下に価格表もまとめます。

新型「クラウン」価格帯一覧
【エントリグレード:排気量2.0L 直列4気筒ターボエンジン】
B・・・4,606,200円
S(ジャパンカラーセレクション含む)・・・4,746,600円
S ”Cパッケージ”(ジャパンカラーセレクション含む)・・・4,941,000円
G(ジャパンカラーセレクション含む)・・・5,416,200円
RS-B・・・5,00,400円
RS(ジャパンカラーセレクション含む)・・・5,184,000円
RS Advance(ジャパンカラーセレクション含む)・・・5,594,400円

【中間グレード:排気量2.5L 直列4気筒自然吸気エンジン+ハイブリッド】
S(ジャパンカラーセレクション含む)・・・4,978,800円
S ”Cパッケージ”(ジャパンカラーセレクション含む)・・・5,157,000円
S Four(ジャパンカラーセレクション含む)・・・5,194,800円
S Four ”Cパッケージ”(ジャパンカラーセレクション含む)・・・5,373,000円
G(ジャパンカラーセレクション含む)・・・5,621,400円
GエグゼクティブFour(ジャパンカラーセレクション含む)・・・6,323,400円
RS(ジャパンカラーセレクション含む)・・・5,416,200円
RSアドバンス(ジャパンカラーセレクション含む)・・・5,799,600円
RS Four(ジャパンカラーセレクション含む)・・・5,632,200円
RSアドバンスFour(ジャパンカラーセレクション含む)・・・6,015,600円

【上位グレード:排気量3.5L V型6気筒自然吸気エンジン+ハイブリッド】
S(ジャパンカラーセレクション含む)・・・6,237,000円
RSアドバンス(ジャパンカラーセレクション含む)・・・6,906,600円 ← 今回の展示車
Gエグゼクティブ(ジャパンカラーセレクション含む)・・・7,187,400円

上記にもある通り、前モデルの「マジェスタ/ロイヤル・サルーン/アスリート」から1シリーズに一本化したことで、とにかくそのグレードの数が多いこと多いこと。
今までは「クラウン」の中でも”マジェスタ”だけが別格の扱いを受けていましたが、今回の一本化により「クラウンはクラウン」ということになったため、どうも差別化を図ることは難しそう(よりクラウンの上位版なのか、中間なのか、エントリーなのかがわかりにくくなるのもユーザーにとっては不満かも?)。

ちなみに、個人的な見解として、上記グレードの中で”Gエグゼクティブ”と呼ばれる上位グレードが”マジェスタ”的な立ち位置で、”RS”が”アスリート”、それ以外が”ロイヤル・サルーン”という認識ではいますが、それでもやはり価格帯とグレードのマッチングが難しいところですね。

とりあえずフロントから見ていこう

とりあえず駄文長文が続いてしまったので、この辺りからようやく新型「クラウン」の外観をチェックしていきたいと思います。
本来ならば、様々な角度から撮影した画像をもとに、詳しく説明していきたかったのですが、この日はとにかくご年配のお客さんが新型「クラウン」を見るために訪問されていて、乗り降りや出入りが激しく、ほとんど写真が撮れていません。
若干周りから白い目で見られながらも、撮影できるポイントだけ抑えてきたので、そのあたりを重点的に紹介していきたいと思います。

まずは何と言ってもフロントグリルですね。
前モデルの「マジェスタ/ロイヤル/アスリート」を足して2で割ったようなグリルとフレーム周りが何とも「クラウン」の味のある風格と現代的なスポーティさが掛け合わさった感じで、結果的にはラグジュアリー・スポーツセダンという独自の地位を確立したのではないか?と思ったのが正直なところ。
グレードは”RS Advance”と上位スポーツグレードですが、フロントグリルメッシュ(網目)はブラックペイント塗装され、その上には”RS”バッジグリル周りはメッキ加飾を多用することで高級感を演出しています。

ヘッドライトはどう?

こちらはフロントヘッドライト
レクサスでも見かける三眼LEDヘッドランプとシームレスな”へ”の字のLEDデイタイムランニングライトを標準装備
フロントフォグランプもLEDを装着しますが、個人的にはフロントヘッドライトだけでも十分な輝度があると見て、フロントフォグランプレスでスマートに仕上げた方がよかったのでは?と思ったりもしました。
フォグランプ周りのエアインテークはダミー式のため、単純にメッシュ状のプラスチックが添付されているだけですが、こうしたデザイン性を求めているあたり、トヨタも相当に垢抜けてきている感が伝わってきます。

サイドデザインを見ていこう

サイドからの写真がどうしても撮れなかったため、こちらの画像にてご紹介。
スタイリングとしては、4ドアセダンとなりますが、シルエットだけを見ると若干クーペ風にも見えますね。
全高が1,455mm(2.5LハイブリッドAWDは1,465mm、2.0Lターボは1,455mm)とそこまで高くなく、レクサスの新型「LS」でも後輪駆動(FR)モデルで1,450mm四輪駆動(AWD)モデルで1,460mmなので、その中間位置になりますね。
また、車体サイズとしても、前モデルと比較して全長+15mm、全高は-5mm低くなっているため、低重心化を図ることで走行性能と安定性を確立しているのだと考えられます。

ちなみに、こちらが新型「クラウン」に採用されている最新TNGA FRプラットフォーム。
重心と前後重量配分が最適化され、より一層の操作性が向上し、更にはシート位置を後退させることで重心を車体中心に集めることができます。
車両フレームも従来のスポットよりも溶接間隔を短く、打点に集中したレーザースクリューウェルディング構造用接着剤の大幅採用によりボディ剛性を向上
フレームの製造プロセスにおいても抜かりないトヨタの技術と更なる工夫が編み出した”更に上の走り”を追求しているわけですね。”乾いたぞうきんを絞る”という考えは今もなお健在です。

リヤもかなりアグレッシブ

リヤデザインはこんな感じ。
「クラウン」らしい丸型テールランプは採用せず、フロントヘッドライトのデザインに近いラインを”へ”の字を使ったデザインへと変更していますね。

マフラは「えっ、これハイブリッドだよね?」と言わんばかりに過激な両サイド2本だしのクワッドエキゾーストを採用。
この4本出しマフラは、”RS”グレードのみに適用され、それ以外のグレードについては両サイド1本出しのデュアルエキゾーストシステムを適用。
ハイブリッドとガソリン車関係なく同じエキゾーストを採用してくるところも、トヨタのユニーク溢れるアイデアだなぁと思います。

最後はVIP感満載のアルミホイール

アルミホイールは”RS”専用となる5スポークタイプのスパッタリング塗装を採用。
ホイールサイズは18インチとちょっと小ぶりな感じ(タイヤサイズは225/45R18)はしますが、スパッタリング塗装の派手さもあって、サイズ感を見失ってしまう程の主張感が中々に半端ないって!

以上が【エクステリア編】となりましたが、お客さんの出入りも激しく中々細かいインプレッションができていないのが残念なところ。また近々訪問する機会があるので、そのときに改めて細かくインプレッションしていきたいと思います。

【インテリア編】は後日公開したいと思います。

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