トヨタ・新型「カローラ・スポーツ」に試乗。見た目じゃなく、運転して”一目惚れする”スポーツハッチバックかも

何も言わずに乗ってほしい一台。それが「カローラ・スポーツ」

6月26日にフルモデルチェンジを果たした新型「クラウン」と共に販売スタートした「カローラ・スポーツ」に試乗。
これまで5ナンバーモデルとして人気を博してきた「カローラ」ですが、今回の新型モデルにより、フォルクスワーゲン「ゴルフ」とガチンコ対決を繰り広げるため、初の3ナンバーモデルのカローラとして満を持しての登場となります。
そして、この3ナンバーハッチバックとして登場するにあたり、これまで人気を高めてきた「オーリス」が廃版となることから、「カローラ・スポーツ」は事実上として「オーリス」の後継モデルとなります。

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新型「カローラ・スポーツ」のスペックを見てみよう

さて、今回試乗させて頂いた個体は、ハイブリッドモデルの中でも最上位グレードとなる「カローラ・スポーツ HYBRID G”Z”」
ボディカラーは”ホワイトパールクリスタルシャイン”で、インテリアは”本革+ウルトラスエード(センシャルレッド)”の超絶スポーツ仕様となります。
価格帯としては2,689,200円からとなります。
その他の主要緒元や価格帯一覧は以下の通り。

【主要緒元】
○全長4,375mm×全幅1,790mm×全高1,460mm
●ホイールベース:2,640mm
○車体重量:1,400kg
●燃費(JC08モード):30.0km/L
○エンジン:排気量1.8L 直列4気筒自然吸気エンジン+電気モータ
●最高出力:内燃機関98ps+モータ72ps
○最大トルク:内燃機関142Nm+モータ163Nm
●燃料タンク:43L
○最低地上高:135mm
●駆動方式:前輪駆動(FF)

新型「カローラ・スポーツ」価格帯一覧
【100%ガソリンモデル:排気量1.2L 直列4気筒ターボエンジン】
○G”X”(6速MT/2WD)・・・2,106,000円
●G”X”(CVT/2WD)・・・2,138,400円
○G(6速MT/2WD)・・・2,224,800円
●G(CVT/2WD)・・・2,257,200円
○G”Z”(6速MT/2WD)・・・2,386,800円
●G”Z”(CVT/2WD)・・・2,419,200円
○G”X”(CVT/4WD)・・・2,332,800円
●G(CVT/4WD)・・・2,451,600円
○G”Z”(CVT/4WD)・・・2,613,600円

【ハイブリッドモデル:排気量1.8L 直列4気筒エンジン+電気モータ】
○HYBRID G”X”(CVT/2WD)・・・2,419,200円
●HYBRID G(CVT/2WD)・・・2,527,200円
HYBRID G”Z”(CVT/2WD)・・・2,689,200円 ← 今回の試乗車

改めて「カローラ・スポーツ」の主要緒元での車体サイズを確認してみると、競合モデルとなるフォルクスワーゲン「ゴルフ」よりも、全長は+110mm、全幅は-10mm、全高は-20mm、そしてホイールベースは+5mmと、全体的にロング&ローなクーペ風スタイリングといった印象を持ちますね。
あとは、全幅が新型「クラウン」の1,800mmに比べて僅か10mmしか違わないというところにも驚きですが、確かに「カローラ・スポーツ」をまじまじと見てみると、非常にワイドであることがわかります。

軽く「カローラ・スポーツ」の外観を見てみよう

車内に乗り込む前に、軽く「カローラ・スポーツ」の外観をチェックしていきましょう。
まずはやっぱり気になるフロントフェイス。
トヨタのデザイン言語にもなっているキューンルックグリルは、「カローラ/カムリ」といった現行モデルに採用されていますが、やはり「カローラ・スポーツ」にも取り込んできました。
個人的には、あまり好みではないキューンルックグリルですが、今回の「カローラ・スポーツ」のフロントヘッドライトデザインやスタイリングに違和感なくマッチしています。

フロントヘッドライトは、「HYBRID ”GZ”/”GZ”」にて標準装備されるBi-Beam LEDヘッドランプ+LEDターンランプ+LEDクリアランスランプ&LEDデイタイムランニングライトを設定。「カローラ・スポーツ」の表情だけでなくトヨタ独自のデザイン性がみられるヘッドライトといった感じで、高級感さえも漂います。

フロントグリル周りは、こちらも「HYBRID ”GZ”、”GZ”」専用となるサテンクロムメッキ仕上げとなっており、グリル周りの立体感を演出しています。

サイドから見てみると、上記にも挙げたロング&ローがかなり際立つスタイリングであることが確認できますね。
若干ですけど、レクサス「CT200h」の風格に見えるのもユニークなところ。

足元のホイールもかなりクール。
225/40R18タイヤと18インチ×8jの切削光輝+ダークグレーメタリック塗装仕上げの豪華なアルミホイールを装着。
中間グレードの16インチや、エントリーグレードの15インチホイールに比べて一気にドレスアップした感が伝わってきますが、それだけのクオリティを持つ一台なのだと思われます(モデリスタとの相性も中々にグッド)。

こちらはリヤデザイン。
キュッと引き締まったスタイリングに加えて、ワイド感と立体感を際立たせるために複雑にしたプレスラインが良い仕事してますね。
リヤテールランプはC形状とシンプルながら、見応えのあるデザインですし、リヤバンパーにクロムメッキを施すことで両サイド1本だしマフラをイメージさせるスタイリングもまたグッド。

ちなみにリヤカメラってこんなところにあるんですね。
リヤセンターのトヨタエンブレム直下に配置することで、スマートに一体化し無駄がありません。遠目から見てもリヤカメラが見えないというのも大きな工夫だと思います。

とりあえず外観チェック完了。お次は車内に入ってみよう

それでは早速「カローラ・スポーツ」の車内へ。
ドアを開けて車内に入り込んだときのスムーズたるや、サイドシルの位置は低く、それでいて厚みを抑えることでナチュラルに姿勢を崩しながら乗り降りができるところは驚き。
シートの位置も若干外側に寄りつつ、簡単にシートの上にお尻を乗せることができます。
写真はブラックのファブリックシートですが、実際には本革+ウルトラスエード(センシャルレッド)と非常に豪華なシートで、躍動感のある色合いだけでなく、シートの硬さが何とも言えないスポーティさを感じさせ、ホールド感もしっかりしています(国産スポーツモデルならではの硬さで、不思議と包まれている感じに思えるところは欧州車には無い特徴かもしれません)。

内ドアはこんな感じ。
ドアトリムガーニッシュ(シルバー塗装+ピアノブラック加飾+インサイドドアハンドル)が採用された高級感のある内ドアで、インストルパネルが無くてもあまりチープ感を感じさせないところに隠れた工夫が見え隠れします。
このデザイン性には正直驚きました。憎いじゃないのよトヨタさん。

こちらはステアリングホイール。
3スポーク式で両サイドには、様々な物理ボタンが集約されていますね。
ただ残念なことに、ステアリングホイール後ろにはパドルシフトが無いのはちょっとマイナスポイントかも…。

こちらはディーラオプションの9インチT-Connectナビゲーション画面
価格にして260,280円と中々に高額ですが、まぁとにかく画面がデカいことデカいこと。
ステアリングホイールと同じ直線のところに配置されているので、ナビを見るときは顔を動かすのではなく、目だけを動かして確認できるところも素晴らしきかなポイント

っということで早速試乗スタートしましょうか。

早速エンジンをかけてみよう

シートやサイドミラー、インナーミラーの調整が完了した後は、強くブレーキを踏みながらステアリング後ろにあるエンジンスタートプッシュスイッチを押します。
この時のエンジン始動音は、やはりハイブリッドエンジンということもあって無音。
エンジンをかけたまま、しばらくセールスさんの説明を受けていると、バッテリ残量が少なくなったのか強制的にエンジンが始動するわけですが、そのときのエンジンの振動はほとんどシートに伝わってくることなく、ゆったりと寛ぐことができます。

こちらは、センターコンソールのシフトノブ。
新型「クラウン」と同様にゲート式ではなくシフトブーツを装着することで高級感がより一層増していますね。

早速ブレーキを踏みながら、”P”レンジから”D”レンジへと切り替えます。
パーキングブレーキは自動式なので、サイドブレーキ等もなくアクセルを少し踏めば自動で解除します(これは非常に便利)。

とにかくデカい段差を乗り越えて試乗スタート!

試乗の第一関門でもある歩道から公道にかけての段差を乗り越えてのスタートです。
今回はいつも以上に増して、歩道から公道にかけての傾斜がきつく、段差も大きいのでとにかく車からドライバへのストレスが一気に振りかかるキツ過ぎるポイントとなっています。
公道に進入する際、車体を少し斜めにしながら段差を乗り越えていくわけですが、このようなことをしなくても、段差の衝撃がシートに伝わることなく、硬めのサスペンションが上手い具合にクッションになって吸収していきます。
この時点で、「カローラ・スポーツ」の人や車自身にかける配慮が非常に素晴らしく感じ、ある意味に車の内面の良さを見たような気がして既に一目惚れ状態。とりあえず気を取り直して走りだします。

公道に差しかかると、目の前は長いストレート。
とりあえずアクセルを踏みこんでみます。
ハイブリッドエンジン特有の内燃機関とモータのトルクアシストを加えた加速力は、アクセルレスポンスが高いだけでなく、中々にパワーがあり、ターボのような突き出た加速ではなく、少しずつ体とシートが馴染んでいくような自然吸気ならではの伸びやかな加速が気持ち良いこと何の。

それでいて、トヨタ自慢の高剛性シャシーでもあるTNGA(Toyota New Global Architecture)プラットフォームを採用することにより、低重心で安定かつハンドル操作を行った際の外側に膨れない(アンダーを出さない)張りつきを持たせたスタイリングも相まって、ドライバの不安を最大限にまで軽減させる作りは特筆すべき点だと思います。
こうした点においても、「カローラ・スポーツ」の内面の魅力にどっぷりとハマってしまっている私ですが、反対にこの個体のウィークポイントを見つけ出すことが難しいぐらいに研究が重ねられているのだと思います。
上記にも挙げたとおり、ハッチバックモデルの頂点ともいえるフォルクスワーゲン「ゴルフ」を競合視したモデルだけあって、見えない工夫をいくつにも重ねて、内面を磨き上げた究極のスポーツハッチバックに仕上がったのだと思います。
この車、ナメて掛かったら痛い目に遭いそうです。

最後は後席もチェック

「カローラ・スポーツ」の気になる後席もチェックしていきましょう。
フロントシートを最適な位置に設定した状態のスペースがこんな感じ。見るからに狭そうです。

こちらは後席の内ドア。
フロント内ドアのドアトリムガーニッシュの仕上がりがあまりにも良かっただけに、リヤはかなりチープに見えてしまっていますね(コストカットするにしても勿体ないところ)。

後席に乗り込んだときの膝先とフロントシートバックとの隙間は全く無し。
むしろ膝先がシートバックを押し込んでいるような感じです。
室内空間においては、身長182センチの私でも頭が天井につくことは無く、意外と圧迫感は無いように思えますね。

こちらはラゲッジスペース。
意外と奥行きのあるスペースを確保しています。
荷室容量としては352L収納可能で、9.5インチのゴルフバッグが2個積むことが可能です。

新型「カローラ・スポーツ」を試乗してみて

見た目はもちろんですが、全体的な質感はとにかく高く、高級感すらも感じ取れる完成度の高さを持った「カローラ・スポーツ」。
自動式のパーキングブレーキや、ドライバのストレスを最小限に抑えた乗り心地、そしてレスポンス力を高めた操作性はまさにスポーツ・ハッチバックの名にふさわしいほどで、競合モデルとするフォルクスワーゲン「ゴルフ」と競えるだけの素質を持った魅力ある一台だと思います。
そして、この車に乗って走りだした瞬間に感じた魅力に圧倒され、見た目ではなく運転して一目惚れしてしまう程の充実した中身の良さが伝わってきて、「また乗ってみたい!」と思えたことも大きな魅力なのかもしれません。

これまでの試乗記録はコチラにてまとめております。

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