エンジンベースは「911GT3RS」。グッドウッドにて、シンガー社がポルシェ「911」をベースとした”DLS”を発表

2020-05-26

昨年に引き続き、今年もシンガー社のポルシェが登場

ポルシェのレストアやモデファイを専門とするシンガー・ビークル・デザイン社とウィリアムズ・アドバンスト・エンジニアリングのパートナーシップにより開発された”世界で最も先進的な空冷ポルシェ「911」”と謳われ、ダイナミック・ライトウェイト・スタディ(DSL)と呼ばれるプロジェクトモデルが、イギリス・グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピード2018にて世界初公開されました。

エンジンも昨年同様ベースは「911GT3RS」

今回開発されたこのモデルは、シリンダー当り4つのチタンバルブやユニークな潤滑システム、F1にインスパイアされたスロットル、様々なマグネシウム内部コンポーネントにより、排気量4.0L 水平対向6気筒自然吸気エンジンを搭載し、最高出力500ps/9,000rpmを発揮する「911GT3RS」同様のレッドゾーンと出力を得た空冷ポルシェとなります。

車体としては、数値流体力学(CFD)プロセッサを使用して包括的に再設計され、カーボンファイバから製造されています。
新しいフロントスプリッターと最適化された通気口、ルーフのチャネルとスポイラを通ってフロントアクスルのリフトが排除され、ダックテールのリヤウィングにエアが直接供給されることで、サイドウィンドウのラムエアインテークによってエンジン冷却が強化されます。

一つ一つのパーツもポルシェのハイパフォーマンスモデルに採用されるものばかり

その他には、BoschのABSとESC、Hewlandの6速スピードマグネシウムケース、ブレンボ製カーボンセラミックブレーキ、BBS製18インチ鍛造アルミホイール、ミシュラン製パイロットスポーツカップ2タイヤ、Recaro社製カーボンファイババケットシート、Momo社製カーボンステアリングホイール、そして露出されたギヤシフトリンケージ、ドリル加工されたカーボン/チタンペダル、フローティングカーボンファイバ計器パネルを備えています。

価格については一切不明となっていて、製造台数も明らかになっていないことから、恐らくユーザーの要望に合わせたワンオフ仕様になると考えられますが、昨年シンガー社が発表したカスタムモデルの「911」と同等レベルと考えるなれば、約5,000万円は下らないのではと思います。

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Reference:CARSCOOPS