シャシーNo.001の「マクラーレン・セナ」が納車。現在5台のセナで1,400kmの旅に挑戦中

2020-05-26

究極の「マクラーレン・セナ」が納車

以前、低反発マットレスの帝王でお馴染みのマイケル・フックス氏に、グリーンカーボンカラーの「マクラーレン・セナ」が納車されていましたが、今回はシャシーNo.001で何とも独特なカラーを持つ超希少な個体が納車されています。

今回納車した「マクラーレン・セナ」を所有するオーナーは、イギリスの実業家&スーパーカーコレクターでお馴染みのDavid Kyte氏で、ボディカラーのコンセプトは”トラック(サーキット場)”に焦点を当てているとのこと。


600時間もの工数をかけた塗装…ボディカラーだけで一体いくらすんのよ?

この個体は、MSO(McLaren Special Operations)によってカスタマイズされており、ボディカラーには特別なオーロラブルーのペイントにて塗装され、T-バーの燃料フィラーカバー、ルーフシュノーケルにも同様の塗装、そしてバートンブルー仕上げのブレーキキャリパ、ワインレッド風のホイールセンターキャップ等、サテンヴィジュアルカーボンファイバを備えた特殊なペイントが加えられています。
これらのペイントだけで600時間以上の工数がかけられおり、更にはこのボディカラーを作りだすのに2人のカラースペシャリストを招き約2週間もの時間をかけて生み出したのだとか。

こちらはフロントボンネット。
何とも不思議な模様ですが、これは上空から見たときのインテルラゴス・サーキットコースが描かれています。

インテリアはほとんとがカーボンファイバとアルカンターラを採用していますが、シートにはダイヤモンドステッチが施され、ヘッドレストには”S”ロゴ、レッドに着色されたカーボンファイバコントロールサラウンド等の特別なカスタムが施されています。

「マクラーレン・セナ」のパワートレインは、排気量4.0L V型8気筒ツインターボエンジンを搭載するノンハイブリッドタイプで、最高出力800ps、最大トルク800Nmを発揮(内燃機関だけであれば、マクラーレンのラインナップ史上最強のパワーを発揮)。

トランスミッションは7速デュアルクラッチオートマチックトランスミッションをリヤアスクルに介するため、駆動方式は後輪駆動(MR)。車体重量は驚異の1,198kgを実現しています。
そして、空力特性としては、250km/hの速度にて走行時に最大800kgのダウンフォースを発生することが可能となっており、0-100km/hの加速時間は2.8秒(実測としては2.2秒とも記録されている)、0-200km/hの加速時間は6.8秒、最高時速は340km/hにまで到達します。

なお、現在シャシーNo.001以外にも、3台の「マクラーレン・セナ」も納車済みで、これら4台の個体にてマクラーレン・テクノロジー・センターが主催した企画より、約1,400km(イギリス・ロンドン~フランス南部マルセイユ郊外のサーキットPaul Ricard)の長距離移動の旅に挑戦中。
このイベントには、「マクラーレン・セナ」以外にも「720S/600LT」も参加しているとのことで、ドライバーにはブルーノ・セナ氏やマクラーレンCOOのDr.Jens Ludmann氏が担当しています。

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Reference:CARSCOOPS