【限定25台のみ】伝説のメルセデスベンツAMG「CLK GTR」がオークションに登場。予想落札価格は約5.8億円

2020-05-26

あの「CLK GTR」がオークションに登場!

メルセデスベンツとAMGが1997年FIA GT選手権参戦用に特別に開発したF1技術採用のレーシングカー&公道仕様「CLK GTR」がオークションに出品されます。
今回出品される個体は、1998年に生産されたホモロゲーション・スペシャルモデルで、世界限定25台中9台目(クーペ20台/ロードスター5台)に製造、アメリカの公道仕様として登録され、走行距離は僅か1,500km未満の極上モデルとなります。


「CLK GTR」の気になるスペックは?

パワートレインは、マクラーレンの3座シートモデル「F1」の技術を参考にした排気量6.0L AMG製V型12気筒エンジンを搭載し、最高出力604hp/最大トルク775Nmを発揮します。
駆動方式は後輪駆動で、トランスミッションはクラッチペダル操作が必要となるパドルシフト式6速シーケンシャルシフトとなります。

車体重量は1,440kgと非常に軽量で、0-100km/hの加速時間は当時のモデルとしては驚異的ともいえる僅か3.8秒を実現し、最高時速は344km/hにまで到達します。

基本装備としては、フロントリフター(車高調整)機能やパーキングコントロール、ABS、トラクションコントロール、エアコン、オーディオといった従来スーパーカーに搭載される機能性を標準装備しますが、基本的にはレーシング規格に準拠しているため、ウィンドウの開閉は不可。更に、ドア開閉はマクラーレンにも採用のバタフライ・ドアを採用しています。

インテリアは、最大限の軽量化を兼ねてカーボンファイバ製のフルバケットシートを採用しており、更にはオーナーの体格や嗜好に形状を変更を施した完全オリジナルとなります(ある意味唯一無二の存在)。

「CLK GTR」の購入は価格面以上に難しい条件がある?

そしてこの個体の最も大きな特徴ともいえるのが、購入希望者はAMGの厳正なる審査の上、プロレーシングドライバによるドライビングレッスンを受けることが義務付けられているということ。
正規ディーラでの購入の敷居が高いことはもちろんですが、中古車市場では価格のハードルは上がっても購入条件が下がるといったセオリーがこの個体には無く、同様に審査されることになるため、どんなにお金があっても購入するには相当に厳しい一台だと思います。

なお、日本人オーナーの一人としても有名な音楽プロデューサーの小室哲也氏も、「CLK GTRはとにかく乗りこなすことが難しい。だから観賞用として置いているだけ」と説明するほど。

そんなハードルの高すぎる一台ですが、8月25日にモントレーのRM Sotheby’sオークションにて出品される「CLK GTR」の予想落札価格は約4.7億円~約5.8億円と非常に高額。新車販売価格の2倍近くにまで上るので、その価値の高さが明確にわかる一台でもありますね。

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Reference:CARSCOOPS