ル・マンレースにて2度の優勝を勝ち取ったフェラーリ「275P」がオークションに登場。予想落札額は20億円超え?!

2020-05-26

ル・マン24時間レースに2度も優勝した、とんでもない個体が出品

来週の8月23日より開催されるモントレー・カー・ウィーク2018の一環として行われるRM Sotheby’sオークションにて、世界でもトップクラスともいえるクラシックカーが出品されることがわかりました。
その個体の一つとして、既に30億円以上の価値が付けられている「250GTO」が出品され、推定落札価格は40億円近くにもなる?とも言われています。


価格が付けられないクラシックモデル

今回もう一つ出品されるクラシックモデルは、同じフェラーリから1963年に販売された「275P」と呼ばれる個体で、法人として出品されるわけではなく、プライベートセールス部門として出品されます。
ただ、この個体の価格は公表されおらず、今回のオークションでの推定落札価格も予想が付けられない程にレアなため、もしかすると「250GTO」に匹敵する価値を持つかもしれません。

今回出品される「275P」は、過去にル・マン24時間耐久レースにて2度の優勝を誇った名車中の名車。
「250P」のデザイン等を上手く踏襲し、大きく変化したボディスタイルとフロントウィンドスクリーンやピラー角、そしてエンジンフード部分の跳ね上げ等も改良され、走行性能向上に必要な空力特性も考慮されました。

パワートレインは、排気量3.3Lエンジンを搭載し、後継となる「330P」よりも50ps低いエンジン出力値となりますが、それでも数多くの名ドライバからは「275P」が好まれることが多く、車体重量やハンドリング性能も全てにおいて「330P」よりも優れていたといわれています。

シャシーナンバーは0816で、その前にも製造されていた0816の個体が登場していたのですが、これについてはドイツ・ニュルブルクリンクサーキットにてクラッシュし、既に存在しないモノとなりました。
そのため、「275P」は非常に希少な個体として重宝されていました。

なお、今回出品される「275P」の予想落札価格は不明ながらも、3年前にモントレー・カー・ウィークにて出品された時の落札確定額が約20億円だったため、今回は更に高額になるのではないかと言われています。
「250GTO」には届かない額ではありますが、いずれにしてもクラシックカーでここまでの価値を持つ個体はそうそう無いため、改めてフェラーリのブランド力の高さには驚かされるばかりです。

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Reference:CARSCOOPS