アウディの最新ラインナップからマニュアル完全廃止。アメリカでのマニュアル購入者は僅か5%のみ

2020-05-26

アウディからMTが消える

アウディより今後販売していくラインナップモデルからマニュアル(MT)車両が完全廃止されることがわかりました。
これは、Car and Driverが明らかにしたもので、アメリカにて販売している「A4/A5」のMT車両については、2019年からオートマ(AT)のみを提供することが明らかとなっています。


MTの需要は年々低下している

MT車両の需要は年々低下しているとのことで、特にアメリカの「A4」の購入者のうち僅か5%しかMTを選択していないとのデータも。
これはもちろん、アウディだけでなくフォルクスワーゲングループの傘下で姉妹ブランドのランボルギーニも同様に、「ガヤルド/ムルシエラゴ」のMTモデルも提供しなくなり、それの後継モデルとなる「ウラカン/アヴェンタドール」、そして「ウルス」に至ってはAT以外は提供していません(ベントレーやブガッティもMTは提供していませんが、ポルシェ「911」やフォルクスワーゲン「ゴルフ/ジェッタ」等の一部モデルは提供中)。

他のメーカは徐々にATのみを販売しているが…?

なお、ライバル企業となるメルセデスベンツは、「SLC/SLK」のMTオプションを本質的に廃止していますが、BMWは、特定の「2/3/4/6シリーズ(次期Z4も同様)」についてはシフトスティックオプションを提供し続けています。
MTをラインナップし続ける理由には、マツダの考え同様に「走る歓び」を重要視しているケースが多く、購入者比率や需要といったキーワードは無視しているところもあるかもしれません。

ただ、その一方ではAT限定車では操作できないといった「敷居の高さ」もMT免許取得者にとっては優越感に浸れる部分があるらしく、車に対する考えというのは、人それぞれ異なるのだなぁと思うところも。
いずれにしても、MTモデルが廃止されていくのは非常に悲しいところではありますが、電気自動車へと移り変わればクラッチやトランスミッションも不要となり、結果的にMTは不要になるのが現実。AT車両のみが当たり前のように走る時代へと移りゆくことになりますが、車好きにとっては自分の手足の一部を喪失してしまうほどの出来事なのかもしれません。

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Reference:CARSCOOPS