フェラーリもいつかは3Dプリンタ採用?デザイナが3Dプリンタ技術にてデザインした「F25」を公開
3Dプリンタ技術採用のフェラーリ?
フェラーリが販売した唯一のV12+KERSシステム搭載のハイブリッドスーパーカー「ラ・フェラーリ」。
今後は、排出ガス規制の厳格化に向けて、全ての車両がハイブリッド(HV)、プラグインハイブリッド(PHV)、オールエレクトリック(EV)化することになりますが、これに加えて各種パーツの軽量化やコストカットも注目されています。
作成期間は7か月。全て3Dプリンタ技術を採用
今回登場するデザイナーのDavid Gallego氏は、同氏が卒業論文のプロジェクトの一環として発表した「F25コンセプト」が世界的に注目されています。
この個体は、完成までに約7か月かかり、全てのパーツが3Dプリンタ技術により作られています。
「F25コンセプト」は、1960年代をはじめとするフェラーリ「20LM/330P4/350P/512SSベルリネッタ・スペチアーレ/512Sモデューロ・コンセプト」をベースとしたモデルで、レトロなスタイリングを取り入れています。
細かく見ていくと、フロントガラスからルーフまではパノラマ式、ロングホイールベースで、アクティブリヤスポイラーやフォーミュラワンスタイルステアリングを採用しています。
フロントエンドは日本限定モデル「J50」ないしは「SP23」のフロントデザインを取り入れた新旧モデルが組み合わさったデザインとなっていますね。
3Dプリンタはクルマ業界にとって必須技術に
David Gallego氏の説明によれば、パワートレインは電力ユニットを搭載し、エキゾーストマニホールドやトランスミッション等の内燃機関に必要なユニットを全て排除し最大限の軽量化を施しているとのこと。
同氏よれば、今後のクルマ業界では3Dプリンタ技術が主流になると説明しており、既にアストンマーティン「ヴァルキリー」やアポロ「IE」にも各ユーザーの体格にフィットしたシートを作成するために3Dプリンタ技術を採用済み。
恐らくフェラーリも軽量化やコストカット、製造過程の簡素化を目的に3Dプリンタ技術を採用してくるのではないかと考えられています。
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Reference:CARSCOOPS