ジャガー・ランドローバーが、”目”を使って歩行者とコミュニケーションを図る自律走行車を発表

2020-05-26

コミカルだけど画期的な自律走行車が登場

ジャガー・ランドローバーが、ドライバレスの自律走行車両「ポッド」を世界初公開しました。
この個体は、人間よりも大きな目をフロント上部に備えることで、自律走行車が抱える課題の一つである交差点でのトラブルを克服する機能性を持つとのこと。


自律走行車と歩行者の横断歩道でのやり取りは重要

近年、テクノロジー系の企業や自動車メーカが開発する自律走行車が、交差点などで歩行者(特に横断歩道者)が目の前を横断した際に、歩行者が本当に横断したかどうかの確認、もしくは歩行者と車がコミュニケーションを取れるような機能性を備えていないことが大きな課題の一つとなっていました。

これは、歩行者の心理としても不安要素の一つになっているとのことで、ジャガー・ランドローバーのモビリティリサーチマネージャーであるPete Bennett氏も「仮にロボットであっても、車が人とコミュニケーションを取れるような状態でなければ、歩行者が安心して横断歩道を渡るのは難しい」とのこと。

これが歩行者とコミュニケーションをとる「ポッド」の”目”だ!

ジャガー・ランドローバーのモビリティ部門が、歩行者が安心して横断するために、アイコンタクトを取れるような機能性を備えた「ポッド」。
上の画像が、その大きな目(何とも眠そう)を備えた「ポッド」となりますが、更に車体上部には広角カメラを設けることで、広範囲にて歩行者を検知することができ、歩行者の動きに合わせて、この眠たそうな目が左右に動くという仕組みになっています(目にはカメラが内蔵しておらず、あくまでも広角カメラが捉えた対象物に対して目が動くという連携システム)。

具体的には、上のように女性が横断歩道を渡ると、車両が自動的に停車します。
この時点で「ポッド」は歩行者に目を向けているのがわかりますね。

手前の動作として、正面から見るとこんな感じ。
歩行者が横断歩道を渡ろうとすると、「ポッド」が事前に歩行者に向けて横断するようにアイコンタクトを取っていますね。

アイコンタクトを受けた歩行者は、横断歩道を渡ります。
このとき、「ポッド」は歩行者がしっかりと歩道を渡っているか、目で追いかけているとのこと(ちょっと怖い…)

歩行者が渡り切ったら、「ポッド」の目は真っ直ぐ目の前を向き、そのまま走行する、といった流れとなります。
これにより、歩行者が安心して横断歩道を渡れるとのことですが、スクランブル交差点等で大勢の人たちが渡ったときも、人の有無を見て通行可否を判断するとのこと。
今回はあくまでも一例ですが、複雑な判断基準が現れるなかで、この自律走行車「ポッド」がどこまで対応できるのか気になるところですが、まずは事故を引き起こさない車両を開発していくことが先決かと思われます。

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