【日本に存在する唯一の一台】21年前のマクラーレン「F1 GTRロングテール”25R”」が最新パーツのレストアにて見事復活

2020-05-26

幻の「F1 GTRロングテール」がレストアにて復活

マクラーレンの特別部門でもあるMSO(マクラーレン・スペシャル・オペレーションズ)部門が、1997年にル・マンにて登場した「F1 GTRロングテール”25R”」を、新しいパーツによってレストアし、新たなF1認定プログラムに採用された一台として登場しました。


「F1 GTRロングテール」の中でも最も新しいモデル

 

今回完全なるレストアを受けた「F1 GTRロングテール”25R”」は、シャシーナンバー”25”を示しており、合計28台製造された中でも最後期型のモデルとなる一台であり、ハンプトンコートコンクール・オブ・エレガンスにて、8月31日~9月2日まで期間限定にて展示されています。

マクラーレンの情報によれば、この個体のレストアには18か月(1.5年)かかり、マクラーレンが20年前に最後に開封したコンテナに保管されている新しいGTR専用パーツのみが使われました。
これにより、当時ル・マン24時間耐久レースを初めて実走したときとまったく同じ仕様とコンディションにて走行することが可能となります。

レストアは可能な限りほとんど実施

具体的なパーツとしては、背の高いル・マン・ギヤリングや航空機のウィングからヒントを得たブルーのルーフライト、そして新たなボディパネル等、可能な限り新しくできるところは置き換えられていますね。

なお、「F1 GTRロングテール”25R”」は、ガルフ・ダビドフのチームが1997年にGTレースに参加するための3つのロングテールモデルの中の一つで、その年のル・マンではアンドリュー・ギルバート・スコット氏とセキヤ・マサノリ氏によってル・マン制覇を果たしました。
その後、この個体は日本のチームに販売され、2005年までレースを続け、その年のレーシングシリーズにて見事優勝を果たしました。

実は日本にて保管されていた一台(皆も知ってるあの場所の個体)

更にその後は、この個体は日本のコレクション(おそらくビンゴスポーツさん)の一つとして約11年間保管されましたが、2016年にイギリスに送られ、レストアがスタートしました。
なお、上記にも挙げましたが、この貴重な個体は8月31日~9月2日までハンプトンコート・コンクール・オブ・エレガンスにて特別出展され、その後は欧州を中心に展示されますが、年内もしくは年明けには日本に戻ってくる予定となっています。

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Reference:CARSCOOPS