ランボルギーニ「いつまでもV12NAを採用することはできない。いつかはダウンサイジングターボ&ハイブリッド化が主流になる」

2020-05-26

ランボルギーニもいずれはV12エンジンを廃止?

ランボルギーニは以前、「チェンテナリオ/ヴェネーノ」に続くエクストリーム・エアロを採用したスペシャルモデルや、究極のEVコンセプトモデルをベースとした同社初のハイブリッドモデル「LB48H」、そして先日世界初公開されたばかりの「アヴェンタドールSVJ」等、どんどんとあらたなモデルを発表。

「エクストリーム・エアロ」を除いたモデルに関しては、フラッグシップモデルをベースとしたV型12気筒自然吸気エンジンの採用や加えて電気モータによるアシストを利用したハイブリッドモデルが搭載されることとなりますが、これについてランボルギーニの研究開発責任者(R&D Chief)であるMaurizio Reggiani氏が、V12エンジンを永久的にに採用することはもちろんのこと、「アヴェンタドール」の後継モデルをいつまでもV12エンジンとすることは不可能である、と説明。


国が定めた法律が全てとなる

ランボルギーニは、他の自動車メーカと異なり、V型12気筒自然吸気エンジンを採用する数少ないメーカの一つであります。
そんなメーカがV12エンジンについて「同社は、このエンジンを採用するのであれば、燃料消費や排出ガスのルールを尊重するため、ハイブリッド又はプラグインハイブリッドを追加することが重要となる」と説明しており、彼が説明したいことの一つに、ターボエンジンのような性能を発揮するためには、同じツインターボ化ではなく、高性能ハイブリッドエンジンを採用することで満足できるとのこと(言い方を変えれば、排ガス規制を無視してのV12NAの採用は難しい)。

ランボルギーニのハイブリッドの使いはこうだ!

Maurizio Reggiani氏によれば、次世代スーパーカーにおける電気アシストの使い方を概説すると、既存のアニマセレクターを使用すれば、ストラーダモードは、通常電気アシストを解除し、必要なときにだけアシストを行うことが可能。
スポルトモードは、トルクベクトル化のためのハイブリッドシステムを使用するため、ほぼほぼアシストを採用。
そして、サーキットモードなるコルサモードについては、内燃機関エンジンの動力供給のギャップを埋めるために、電気アシストを最大限に活かせるときにだけ活用していく、といった流れとなっています。

ただ、上のような機能性を持たせるためには、内燃機関の効率的な動力が必要になるとして、特に低速時のトルクはツインターボエンジンならではの特筆すべき長所であり、自然吸気では補えないようなパワーを十分に備えているといいます。
したがって、いつかはランボルギーニもV12エンジンを搭載したフラッグシップモデルの呪縛から解き放たれるときが来ることとなり、「ウルス」に採用のV8ツインターボエンジンの一本化や更なるダウンサイジングとハイブリッド化によって、環境性能にも実用面にも適したエンジンが採用される可能性が高くなるといわれています。

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Reference:CARSCOOPS