ヘネシー「ヴェノムF5」は2,000馬力以上発生可能で既にテスト済み。実はこのスペックを持つ”別の”化け物が2011年に登場していた件

2020-05-26

「ヴェノムF5」は2,000馬力を余裕でクリア

アメリカのハイパフォーマンスチューナー・ヘネシーが開発中の、世界限定24台(既に14台売れている)、最高時速482km/h(300mph)以上を可能とするハイパーカーモデル「ヴェノムF5」。

先日、ペブルビーチでもプロトタイプモデルとエンジンが公開され、大排気量7.6L V型8気筒ツインターボエンジンを搭載し、最高出力は1,700psを超えることが明らかとなりましたが、同社CEOのジョン・ヘネシー氏によると「ヴェノムF5は既に2,000ps以上のエンジン出力にてテストされました。しかしながら、顧客に提供するのはあくまでも”482km/h(300mph)”に到達するエンジンである」と説明しており、あくまでも「ヴェノムF5」はマージンを残してでも最高速の記録を持つブガッティやケーニグセグに立ち向かうのかもしれません。


「ヴェノムF5」の本当のライバルはブガッティでもケーニグセグでもない?

そういえば、2011年に少量生産されたアメリカ・トランスターレーシング(TranStar Racing)社の「ダガーGT(DaggerGT)」も、最高出力2,000ps/最大トルク2,708Nmを発揮し、最高時速483km/h以上(300mph)となる究極のスーパーカーを発表していましたね。

この個体は、全米最高レベルのアメリカ在住エンジニアやデザイナー、NASAのエアロダイナミクス研究者等が参加して作りだしたチート的なスーパースポーツモデルと言われており、搭載エンジンは排気量7.0L GM製V型8気筒ツインターボチャージャーレーシングユニットで、燃料はガソリンでありながら、メタノールや水素、エタノールにも対応。

それでいて超軽量カーボンファイバ製ボディを採用することで、車体重量は驚異の1,360kgを実現し、0-100km/hの加速時間は1.5秒の世界最速を謳っていたモデルでもあります(実際にこのスペックを打ち立てたかは不明)。
こんなとんでもないスペックを持つ個体が、スポーツ仕様/ラグジュアリー仕様/サーキット仕様の3種類から選択可能で、世界限定僅か20台のみ生産、価格は当時にしては激安の4,000万円から販売していたわけですが、もしかすると「ヴェノムF5」がライバルとしているのはブガッティでもケーニグセグでもなく、「ダガーGT」だったのかもしれません(実際に「ヴェノムF5」のエンジンは7年前から開発が進められていて、スペックも非常に似ている、そして時系列的にも整合性はとれる)。

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Reference:motor1.com