映画「007スペクター」に登場するも”生産されなかった”ジャガー「C-X75」が中古市場にて販売中

2022-06-29

映画にて4台も使用された究極のスーパーカー

2015年に公開されたダニエル・クレイグ主演の有名映画「007スペクター」にも登場したジャガー「C-X75」が中古市場にて販売中。
「C-X75」といえば、映画「007スペクター」の中でアストンマーティン「DB10」を追跡して並走したり、ギミックによってフロントが炎上する等、とにかく破壊されるケースが多かった一台で、同映画にて4台もの車両が使用されました(しかもそこまで目立った形跡がない)。


元々はハイブリッドスーパーカーとして登場する予定だった

今回登場の個体は、ジャガー創立75周年を祝う特別モデルながらも生産には至らなかったプロトタイプモデルで、いわゆる”スタントカー”として扱われた一台となりますが、そのスペックや構造は非常に複雑化。
元々開発予定だったエンジンは、ガスタービンと電気モータを組合わせた複雑なハイブリッド構造で、ここに排気量1.6Lのターボチャージャーエンジンを搭載し、最高出力900hp前後を発揮する予定で、当時の三大ハイブリッドスーパーカーである「ラ・フェラーリ」やマクラーレン「P1」、ポルシェ「918スパイダー」に真っ向から勝負を挑むことを検討していました。

結果的に100%内燃機関エンジンに

しかしながら、今回販売されるスタントカーは、予算の関係もあってWilliams Advanced Engineeringが作成したコンポジットボディパネルが取り付けられた筒状のシャシーをベースしているため、プロトタイプモデルとほとんど共有されることはありませんでした。

そのため、パワートレインのソリューションはかなりシンプルで、ハイブリッドシステムではなく排気量5.0L V型8気筒スーパーチャージャーエンジンを搭載し、トランスミッションはコンペティション仕様のシーケンシャルトランスミッションをペアリング。
詳細スペックは不明ですが、走行距離は805kmと低走行、価格は約1.8億円と超高額ですが映画にて使用された一台であることを考えると、それだけのプレミア価値が付いてもおかしくないかもしれません。

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Reference:CARSCOOPS