メルセデスベンツ初の”EQ”ブランド「EQCクラス」が世界初公開。パワー起動するときは口頭で「ヘイ!メルセデス」

2020-05-26

メルセデス初のオールエレクトリックモデル「EQC」が登場

メルセデスベンツの最新ブランドとなる”EQ”より、初の100%電気自動車モデルとなる「EQCクラス」が世界初公開されました。
この個体は、メーカ初となるオールエレックトリックSUVモデルとして、メルセデスベンツの未来を示す重要な一台となります。

「EQCクラス」について、ダイムラーAGの会長で、メルセデスベンツ・カーズのDieter Zetsche氏によれば、「EQモデル・ポートフォリオの拡大に100億ユーロ以上を投資している。新しいEQ製品とテクノロジーブランドのプログレッシブ・ラグジュアリー・デザインのイディオムを体現している。そして、EQCはアバンギャルドでエレクトリックな外観のパイオニアとなり、ブランドの典型的な内面と外面のトレイルブライトなデザインとカラーハイライトを備える」とコメントしており、今後のラインナップ拡大に向けた準備を着々と進めている模様。


テスラ「モデルX」並みのハイパフォーマンスモデル

今回発表された「EQCクラス」ですが、厳密には「EQC400 4MATIC」と呼ばれ、全く新しいドライブシステムによって駆動されます。
このシステムでは、電気駆動系によって最高出力408hp/最大トルク765Nmを発揮し、0-100km/hの加速時間は5.1秒にて到達(競合モデルとなるテスラ「モデルX 75D」は6秒、ハイパフォーマンスモデル「モデルX P100D」は2.8秒)。

なお、各ドライブトレインに電力供給するには、80kWhのエネルギー容量を有するリチウムイオンバッテリーを採用し、各自宅や公共システムにてバッテリー充電を行うことが可能となります。
また、メルセデスベンツ専用のWallboxにて使用する際は、家庭用電源ソケットを使用した場合よりも3倍早く充電が可能となります。
航続可能距離については、フル充電状態にて450km走行可能としていますが、これはあくまでもプロビジョナル数値であるため、本来のオフィシャル数値とは異なる可能性があるとのこと。

「ヘイ!Siri」ならぬ「ヘイ!メルセデス」でエンジンスタート

「EQCクラス」は、技術的に高度なモデルとなることから、MBUXメルセデスベンツユーザーエクスペリエンスが付属することは間違いなく、EQCに関する重要な情報(航続距離/運転モード/充電容量等)を表示します。
また、「ヘイ!メルセデス!」と口頭で言えば、エンジンが起動するインテリジェンス・ボイスコントロールを介して、ドライバがメディアディスプレイを制御する機能も追加されます。

なお、「EQCクラス」はドイツ・ブレーメン工場にて生産スタートしますが、価格はまだ未定のままとなっています。

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Reference:duPontREGISTRY