【製造台数僅か3台のみ&予想落札価格は2.2億円】XJ220の血統を引き継いだジャガーXJR-11が競売に登場!ハイスペックなのに結果を残せなかった無冠の帝王

意外と知られていないXJR-11が競売に登場

ジャガーが生み出した世界限定350台のみ製造のV型6気筒ミドシップスーパースポーツモデルXJ220に対し、更に過激なV型12気筒ミドシップスーパースポーツXJR-15が世界限定53台のみ販売されましたが、今回オークションに登場する個体は、それらのモデルよりも先に登場した元祖となるXJR-11が出品されます。


製造台数は僅か3台の希少モデル

この個体は、1989年世界スポーツプロトタイプカー選手権(WSPC)用にトム・ウォーキンショー・レーシング(TWR)が製作したグループCカー用に開発され、前世代モデルとなるXJR-10とほぼ同型となるレーシングモデルで、僅か3台しか製造されなかったとても希少なモデルとなります。

XJR-11は、XJR-9から採用されている大排気量のV型12気筒自然吸気エンジンから、オースチンローバー製となる3.5L V型6気筒ツインターボチャージャーエンジンへと変更され、最高出力750psを発揮するとんでもマシンでした。

エンジンは、旧型のV12とアルミ製の構造よりも小型となり、SambaメルセデスC11に対抗するために改良が施され、その質量にして僅か143kgと非常に軽量化されています。

ハイスペックでも功績は残せていない無冠の帝王

これだけのハイスペックな要素を掛け合わせているため、デビュー戦にて華々しい優勝を飾るだろうと誰もがそう期待していましたが、結果的には5位にて完走し、同じイギリス自動車メーカのアストンマーティンAMR-1に敗北。

これ以降も全く勝利を挙げることはありませんでした。

なお、今回出品される個体は、グループCカーとして活躍後はJD Classicsによって包括的に修復されており、当時のシルクカット/カストロールのパープルカラーとアイボリーホワイトによって仕上げられています。

予想落札価格は約1.65億円~約2.2億円と非常に高額ではありますが、レースでの戦績や使用していたドライバー歴によって更に価格が下がる可能性もありそうです。

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Reference:CARSCOOPS