ブガッティ「W型16気筒エンジンはもう作れない。厳しい法律を満たすにはハイブリッド以外に方法が無い」

2020-05-26

ブガッティ、遂にW16気筒エンジン廃止へ?!

ブガッティ「ヴェイロン/シロン/ディーヴォ」の大きな特徴といえば、排気量8.0L W型16気筒クワッドターボの大排気量エンジンですが、これについて同社CEOのステファン・ヴィンケルマン氏は「今後16気筒エンジンを使用する可能性は限りなく低い」と説明。

ブガッティのW型16気筒エンジンは、100年以上前にフランス人であるGaston Mougeotte氏によって生み出された歴史的なエンジンで、1995年にはJimeenez Novia氏によって、ヤマハのモーターサイクルエンジンを組合せることで、最大出力560hpを発揮する排気量4.1L W型16気筒自然吸気エンジンを発表しました。


ブガッティや顧客がW16気筒エンジンを望んでも、国が許さない

ヤマハとの共同開発エンジンが登場して、約10年後にブガッティは生産モデルとなる「ヴェイロン」に排気量8.0L W型16気筒クワッドターボエンジンを搭載し、最高出力は驚異の1,001psにまで押し上げられました。
更に2016年には、現行のスーパースポーツモデル「シロン」が登場し、最高出力も更にパワーアップしての1,500psを発揮。

そして、つい先日「シロン」ベースのコーナリング特化型の「ディーヴォ」が登場しましたが、こうした16気筒エンジンを搭載し続けるブガッティに対して、自動車ニュースサイトのCarAdviceがブガッティCEOにインタビューしたところ「次期モデルはもう16気筒エンジンを採用しない。誰もがいつまでもこうしたエンジンを求め、開発を進めていきたいと願っている。しかしながら、国が定めた法律を満たすためにはハイブリッド以外に方法は無く、今のバッテリ技術はどんどん成長し重量も下がってきているので、間違いなく次世代モデルに採用することにふさわしい」とコメントしています。

なお、スーパーカーのハイブリッド化計画は、ブガッティ以外にもランボルギーニやフェラーリ、マクラーレン、アストンマーティン、ケーニグセグはもちろんのこと、パガーニに至ってはハイブリッドではなくオールEVという選択肢を持って開発を進めていくことになっています。
ちなみに、ブガッティは先日謎の4ドアセダンと思わしきモデルがカーカバーにて隠されていましたが、もしかするとこの個体にハイブリッド技術を採用してくる可能性が高そうですね。

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Reference:motor1.com