レクサス・新型「ES」に量産車世界初のミラーレスとなる”デジタルアウターミラー”を採用。悪天候時や車線変更時の死角もクリアに【動画有】

2020-05-26

世界初の量産車搭載のデジタルアウターミラーが登場

レクサスの最新ミドルサイズセダン「ES(Executive Sedan)」が、いよいよ10月より日本でも発売スタートとなりますが、この個体に量産車世界初となるミラーレスタイプの「デジタルアウターミラー」が採用されることがわかりました。

プレスリリースによれば、デジタルアウターミラーとは、左右のステー先に小型カメラを採用し、視界の拡大や風切り音の低減を実現するだけでなく、右左折時の後退時などに表示エリアを拡大することで、周辺監視や事故を未然に防ぐ機能を備えています。
そして、デジタルアウターミラーに搭載されるカメラ周辺には温暖サポートが内蔵のため、カメラが曇ったり、サイドウィンドウが曇っていても視認性は全く問題ないとのこと。

それでは、これらのプレスリリース内容が具体的にどのように機能しているのかを確認していきましょう。


早速デジタルアウターミラーの機能性をチェックしてみよう

まず、今回搭載されるデジタルアウターミラーは、光学ミラーに比べて視野角が非常に小さくなる一方で、車内左右に専用ディスプレイを搭載したことにより、これまで見にくくなった視野角を拡大させることで、事故を未然に防ぐ働きを持っています。
つまりは、ドライバが左右を確認する際に、首を動かしながら確認するのではなく、極力眼の動きだけで状況確認できるようなシステムを構築。

これは、センターコンソールに配置されたナビゲーション画面にも同じことが言え、ドライバが運転に集中できるように、眼の動きだけでナビをチェックできるよう人間光学に基づいたレイアウトにしています。
今回のデジタルアウターミラーもその人間工学に基づいたレイアウトになっていると推測されます。

デジタルアウターミラーと光学ミラーとではどれだけ異なる?

ちなみに、こちらがデジタルアウターミラーと光学ミラーの視認性の違いとなりますが、確認範囲がデジタルアウターミラーの方が圧倒的に広く、且つ精細に見えることが確認できます。
ただ、ここで個人的に気付いたこととして、光学ミラーは鏡面の角度調整を行うことが可能ですが、デジタルアウターミラーはその角度調整が可能なのかが不明なままとなっていますね。

こちらはサイドミラーレスにした場合の視認性ですが、大きなスペースを取る光学ミラーが無くなったことで死角を無くすことに成功しています。

こちらはミラーの反対側から見たユニットのウィンカー部分。
流れるタイプのシーケンシャルウィンカーではなく、点滅式を採用しています。

ウィンカーと連動して広角範囲を拡大

こちらはウィンカーによる方向指示を出していない場合と出した場合での、小型カメラが確認する広角範囲。ウィンカーのON/OFFと連動して、広角範囲が変化するのは非常に先進的ですね。
特に左側に曲がるときには、左後方からくるオートバイや歩行者も見落とさないようにしっかりと確認することができます。

悪天候でも視認性は問題なし

こちらは悪天候時の右後方視界。
雨の日や雪の日によくあるサイドウィンドウの曇りのときほど、後方視界が完全に死角状態となりがちですが、上のようにカメラを介して中のディスプレイでチェックをすれば、曇りでも関係なく鮮明に確認することができますね(これはかなり便利)。

なお、これだけの豪華な機能性を持たせたデジタルアウターミラーは、オプション費用にして216,000円、そして「LS」から採用されているデジタルインナーミラーが108,000円となり、合計324,000円となります。
これについては正式発表となる10月24日以降でなければオーダーができないとのことなので、どうしてもオーダーしたい人は発表日まで待たなければいけませんね。

【デジタルアウターミラー】

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Reference:LEXUS