フェラーリやフォードに提供するカーボンホイールメーカが事業拡大へ。従業員も500人増員、生産本数は15万本へ

2020-05-26

将来的に拡大するカーボンホイール事業

フェラーリやフォード・パフォーマンスのために軽量ホイールを提供するサプライヤのCarbon Revolution(カーボン・レヴォリューション)が、生産性の向上と事業拡大を目的にオーストラリアのジーロング(Geelong)工場のスタッフと倉庫スペースを拡大することを明らかにしました。


年間生産数を1万本から15万本?!

今回の発表により、生産スタッフの増員人数は約500人と非常に多く、労働力をほぼ3倍にすることで、カーボンホイールの年間生産能力を10,000本から150,000本以上に押し上げるとのこと(桁が違うんですけど…)。
Victrian Labor Governmentによれば、この事業拡大計画は約110億円に相当し、既存設備の隣に約7,000㎡の生産工場が建設されることになります。

Carbon Revolutionといえば、上記にもある通り、フォードのハイパフォーマンスモデル「シェルビー・マスタングGT350R」やフェラーリ「488ピスタ」のためにワンピースカーボンファイバホイールを供給する唯一のメーカで、ホイールはアルミや鍛造よりも軽量で耐久性があり、走行時の振動を低減する機能性を持っています。

ただ、その一方でどうしてもそのメリットを活かすためにカバーしなければならないのがホイールのコストで、これはやはり軽量パーツであるカーボンファイバ素材の単価が高いことや、少量生産による量産性の低さもあって1本辺りの価格が相当に高いのだと思われます(ポルシェ「911ターボS・エクスクルーシブシリーズ」に採用されているカーボンホイールは約200万円もする)。

ただし、今回の事業計画によってカーボンファイバホイールが量産化決定すれば、その単価は一気にリーズナブルになり、今後更にお求めやすいホイールメーカとしてフォードやフェラーリ以外の自動車メーカにも供給される可能性が高まりそうですね。
そうなれば、軽さを最も重要視するマクラーレンも、この製品を導入する可能性は高まるのではないかと思われます。

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Reference:Caradvice