もはやゲームの世界。ポルシェと現代自動車が拡張現実ヘッドアップディスプレイ(AR HUD)を駆使して、理想的なレーシングラインと”ゴーストカー”を出現へ【動画有】

2020-05-26

ゲームの世界を現実世界でも体感可能に

ドイツのスポーツメーカ・ポルシェと、韓国の自動車メーカ・現代自動車(HYUNDAI)が、仮想オブジェクトを駆使した「ホログラフィック拡張リアリティヘッドアップディスプレイ」技術を開発するWayRay社と提携を組み、各メーカのヘッドアップディスプレイに採用することがわかりました。
WayRay社は現在、250名以上の従業員を抱えており、来年よりドイツにて生産拠点を構える予定となっています。


フロントウィンドウにはレーシングゲームの世界が

「ホログラフィック拡張リアリティヘッドアップディスプレイ」技術とは、具体的にどういったものかというと、上の画像の通り、サーキット走行であれば、コースの地図と他のドライバ位置情報が表示され、現在のラップタイムや理想的なレースライン、更には、自分自身が以前に記録したラップレコードとレーシングラインを基に作られた”ゴーストカー”までもが登場するという”ゲームの世界”が現実のものとなります。

日常使いにも便利

このシステムは、サーキット走行以外においても街中での交通状況の把握やお店の評価、駐車スペース探し、そして気象変化といった日常使いにも有効活用ができ、WayRay社曰く「2020年には大量生産された車両に実装することを目指し、将来のホログラフィック拡張現実(AR)ナビゲーションシステム開発のために促進する」とコメントしています。

ポルシェと現代自動車には、ヘッドアップディスプレイを搭載したモデルは多数ラインナップしていますが、ほぼすべての車両に搭載可能な小型プロジェクタを使用しているため、既存モデルからの置き換えも可能であり、更にはフロントガラス全体に加えて、助手席のサイドウィンドウにも画像投影が可能となっていて、充実したドライビングが提供されることとなります。

【Porsche Augmented Reality HUD By WayRay】

☆★☆AR技術関連記事3選はコチラ!☆★☆

アウディの最新コンセプト「PB18」が登場。680馬力発揮&シートレイアウトも変更可能な近未来モデル(2018/8/24投稿)
価格は「LFA」の1.5倍以上。レクサスの自律走行コンセプトモデル「KAZE(風)」が公開(2018/5/24投稿)
東京モーターショーにて、三菱自動車が今後の新たなブランド戦略と計画を発表する模様(2017/10/24投稿)

Reference:CARSCOOPS