【悲報】スズキ・新型「ジムニー」の安全性評価は最低レベル。乗員保護レベルも低く、走破性よりも安全性の改善が重要であることが判明【動画有】

2020-05-26

大人気クロカン「ジムニー」にはとんでもない落とし穴が…?!

スズキの新型「ジムニー」が7月5日に販売スタートしてから、もうすぐ3か月が経過しようとしていますが、既に年間生産台数となる15,000台を僅か1か月足らずでクリアし、今現在は+50%の増産体制に向けて設備投資と生産ライン拡大を進めているところまで来ています。
そんな大人気の新型「ジムニー」ですが、最近欧州にて行われたEuroNCARの安全性評価にて、最大5点満点中の僅か3点という最低評価が得られていることがわかりました。


衝突試験の結果、乗員を保護できないレベルに

この試験は、車両が正面衝突した際に、フロントの変形量や車内の客室、ドアフレームの変形、そして乗員の保護レベルから評価されるわけですが、テスト結果によれば、ドアフレーム周りは大きく変形してしまい、更には車内にあるダミー人形の膝及び大腿骨には良好な保護がかけられていましたが、重要な胸部に関してはほとんど保護がかけられていないことがわかりました。

エアバッグの圧力が適正値に到達しない恐れも?!

次のフル・ワイド・テストにおいては、後部座席に座るダミー人形の頭部の衝撃保護はほとんど無く非常に低い評価が得られ、更にはドライバと後部乗員の胸部の保護もかなり低い評価結果となっています。

これら全ての衝突テストにおいて、最悪の場合、ドライバ側のエアバッグが不十分な圧力値となり、ドライバを衝突から吸収することができずに頭部がステアリングホイールに衝突する可能性があるとのこと。

AEB機能はほぼ無意味レベル

更には、クロスオーバーモデルやSUVモデルのスタンダードな自律的緊急制動システム(AEB)に関しては、明らかに日中の歩行者回避のテストでは低い性能を示し、低照度では動作せず、サイクリストのようなより速く動く個体については、”反応すらしない”という最悪の結果が得られています。

結果:走破性よりも安全性の改善が必要だ!

なお、Thatcham ResearchのリサーチディレクタであるMatthew Avery氏によれば、「新型ジムニーのパフォーマンスは、表面的には頑丈な外観を持ちますが、事故が発生した場合には、ドライバの保護を更に強化する必要がある。今回の安全性評価では、その安全技術も最適に機能しませんでした。」とコメントしており、足回りの走破性よりも、まずは安全性での改善性が大きく見直される個体であることが強調されています。

【Euro NCAP Crash Test of Suzuki Jimny】

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Reference:CARSCOOPS