メルセデスベンツが販売する”ウニモグ”知ってる?ドイツにて画期的なレール走行車や除雪作業車を販売へ

2020-05-26

メルセデスベンツ・ウニモグから新たなモデルが誕生

メルセデスベンツが製造するユニモグより、列車を搬送したり、列車が走るレール周りが清掃可能な画期的な走行車両が導入されたことがわかりました。
今回メルセデスベンツが導入したウニモグ「U430」は、ドイツ・ベルリンのInnoTransショーにて展示されているモデルで、トルクコンバータクラッチと静水圧トラクションドライブを組合わせた特注の最新ドライブトレーンが装備されています。
これにより、最大1,000トンまでの負荷を牽引することが可能で、様々な用途に応じて使用することが可能となります。


ところで”ウニモグ”って何ぞ?

ちなみにウニモグ(Unimog)とは、メルセデスベンツブランドにて製造・販売する多目的作業用自動車で、ドイツ語略法である”Universal Motor Gerat”が由来となっています。
ウニモグは、第二次世界大戦後に荷台のあるトラクターや農作業用としての役割を果たす特殊車両として開発がスタートし、これまでに画期的な多目的自動車を開発することで、累計40万台以上が生産されるほどに大ヒット。
高い最低地上高や四輪駆動方式による副変速機と逆転機を装備することで、超低走行はもちろんのこと、悪路での走破性と作業性にも特化した文句なしの技術力で市場を独占していました。

先に記載した「U430」の用途としては、レール沿いのインフラストラクチャ運営やサービスプロバイダがトラックに沿って明確な切断作業を行うために使用できるMulagリヤアームが装備され、作業効率の向上を図ります(電線作業等でもよく見かけるアレ)。

上記以外にも、ウニモグ「U423」と呼ばれるシャンティング・ビークルも導入され、1,000トンの牽引能力を持つことで、スノーカッターやマウントされたクレーンを装備することが可能。
伝統的ともいえる除雪用のシャント機関車よりもはるかに安く、更に効率的な速度で作業を行うことが可能で、豪雪地域では大いに力を発揮してくれることでしょう。

なお、ウニモグにて作成された別の製品には、オーバーヘッドラインのメンテナンスに最適な高所作業用のプラットフォームが備わっており、遠隔制御システムのおかげで、ウニモグはエレベーテッド作業プラットフォームから移動することが可能となります。

ちなみに、ウニモグは日本でも使用されている場面が一部あり、高速道路会社のトンネル壁面清掃や照明器具の保守用、警察の災害警備用車両、消防の耐熱救助車や震災工作車、NTT通信車、救助工作車、JRA等で馬場のメンテナンス、鉄道の保守用軌陸車としても活躍していましたね。

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Reference:CARSCOOPS