メルセデスベンツAMG「Project Oneはポルシェ・919よりも速くなるだろう」→最も心配なのはコレを操作できる技術があるかどうか

2020-05-26

AMGが何とも衝撃的な発言を!

先日より、ようやくテスト走行が行われたメルセデスベンツAMG最強のハイブリッドハイパーカー「Project One(プロジェクト・ワン)」ですが、この個体についてメルセデスベンツAMGのエンジニアがニュルブルクリンクでの記録についてコメントしています。


「Project One」はサーキットモデルをも超越する?

ニュルブルクリンクといえば、先日ランボルギーニのハードコアモデル「アヴェンタドールSVJ」が市販車最速記録となる6分44.97秒を記録したことでも有名で、更にはサーキットモデルとなるポルシェ「919ハイブリッドEvo」に至っては、もはや公道仕様モデルでは不可能といわれる5分19.55秒にてフィニッシュしました。

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こういった”最速記録”が短期間の中で行われていますが、メルセデスベンツAMGのTobias Moers氏は、オーストラリア雑誌・Motoringのインタビューにて「私たちの開発しているProject Oneは、公道仕様モデルではありますが、サーキットにも適したハイブリッドハイパーカーだ。もしかしたら、ポルシェ「919ハイブリッドEvo」よりも速く走れるかもしれない」と衝撃的なコメントを残しています。

これについては具体的な根拠等を示しているわけではなく、あくまでもTobias Moers氏が直観的に感じて発言したものではないか?とも言われていますが、仮に「919ハイブリッドEvo」よりも優れた走行性能を持つのであれば、今の「Project One」の車体重量や空力特性を考慮したエアロパーツでは、まともにラップタイム更新することは難しいといわれており、こうしたとてつもない記録を更新するためには、更なるエアロパーツの改良と軽量化が必要になるといわれています。

最も問題となっているのは「ドライバー」

そして最も問題なのは、これだけのぶっ飛んだスペックをもった個体を公道仕様にすることで”操作できるユーザーがいるのか”ということ。これについては、AMGサイドも大きく懸念していた問題ではありますね。

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「Project One」は、Xtracによって開発されたF1技術由来のエンジン、8速トランスミッションを備えていますが、操作性は非常に難しく、おそらくAMGからの厳しい訓練を受けない限りは相当に”扱いにくい”車体であることは間違いなさそう。

メルセデスベンツが以前販売した「CLK GTR」のように、ユーザの厳正なる審査を行い、プロのレーシングドライバによってドライビングレッスンを受けるよう義務付けられたプログラムが存在するならまだしも、今のところそういった審査基準は設けられていないようですし、そうなると公道での走行を行うことは極めて危険な一台であることがわかりますね。

なお、「Project One」の具体的な技術仕様については未だ明らかにされていませんが、コンセプトモデルから発表されている情報をもとにすると、パワートレインはF1技術から培った排気量1.6L V型6気筒ツインターボエンジン+4基の電動モータからなるプラグインハイブリッド(PHV)を搭載。
これによりシステム総出力は1,000ps以上を発揮し、電気のみでの航続可能距離は25km。
0-200km/hの加速時間は僅か6秒未満のロケットスタートを切ることが可能で、最高時速は350km/hを優に超えると言われています。

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Reference:motor1.com