ポルシェ「911」にハイブリッドモデルが登場。但し、ドイツ本社からではなくアメリカだけどね!

2020-05-26

遂に「911シリーズ」もハイブリッド化に…

ポルシェのスポーツモデル・次期「911(992)」ではPHV(プラグインハイブリッド)モデルが登場する予定となっていますが、このたび早くも「911ハイブリッド」がドイツ・シュトゥットガルトの本社からではなく、アメリカ・カリフォルニアに拠点を置くVonnenより登場することが明らかとなりました。

このハイブリッドモデルは、システム総出力350hpを発揮するパワートレインを搭載しているとのことで、その方法として約850万円もする特別なセットアップキットを導入すればハイブリッドエンジンを搭載することが可能とのこと。


既存モデルの改造によってハイブリッド化が可能に

自動車ニュースサイト・Road&Track社によれば、セットアップキット(バッテリやモータ、パワーインバータ)を搭載するとのことで、バッテリやパワーインバータは、そこまで複雑ではないのですが、モータが何とも独創的なレイアウトになるとのことで、フライホイールの代わりになると言われています。
もちろん、これだけ熱を発する電動機とバッテリに大量の冷却効果が必要となるため、特殊なコンピュータ制御が必要となるため、必要以上の工賃がかかるのは致し方ないところですね。

Vonnenが公開したハイブリッドシステムは、「911カレラ/911ターボS」といった既存モデルに適用することが可能で、内燃機関エンジンにシステム出力175hp/システムトルク200Nmを加味することになります。
もちろん、ステージ2キットと呼ばれる上位グレードも準備していて、こちらについてはシステム出力350hpを加味することが可能です。

なお、これだけのハイブリッドシステムを加味して大きく懸念される重量増加は僅か54kg程度で、本来内燃機関に装備されるフライホイールやガスエンジンの始動装置等も全て取っ払っているので、上手いこと過度な重量の増加を防いでいます。
具体的な既存モデルとの互換性については、現行の「ボクスター/ケイマン」だけでなく、2012年~2016年に製造された「911シリーズ」に適用可能で、空冷モデルについても現在開発中とのこと。

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Reference:motor1.com