ホンダ「シビック・タイプR」がハイブリッド化&後輪駆動で600馬力発生?!ぶっ飛んだハイブリッドエンジンを開発したのは何と学生だった件

2020-05-26

「シビック・タイプR」ベースのヤバい奴が登場

ホンダのハイパフォーマンス・ハッチバックモデル「シビック・タイプR」をベースにしたハイブリッドモデル「シビック・ディープオレンジ9」が世界初公開されました。

この個体を製作したのは、アメリカ・サウスカロライナ州にあるClemson University International Center for Automotive Researchの19人の学生チームによって生み出されたプロトタイプモデルで、高性能モータースポーツ技術と高効率型のパワートレインを搭載することで、従来「シビック・タイプR」のスペックを大幅に上回るパワーを持つことが実現したとのこと。


エンジンはまさかのリヤマウント、駆動方式は後輪駆動(RR)

このプロジェクトは、ホンダのR&Dアメリカンズ社が、学生を対象に募集したもので、アイシングループやJTEKTコーポレーション、グッドリッチ、レッドブル、特殊機器市場協会協賛のもとで行われ、そのプロジェクト名は「ディープ・オレンジ9(Deep Orange 9)」と呼ばれ、Clemson UniversityのAll In Auto Rally RIde & Driveのイベントにてダイナミックにデビューしました。

「シビック・ディープオレンジ9」は、エレクトリック四輪ステアリングとセミアクティブサスペンションを装備し、ラリークロスなどのサーキットでもそつなくこなせる万能モデルとなります。
高強度のスチール構造が元のシャシーに組み込まれ、パワートレインは排気量2.0L 直列4気筒VTECターボエンジンを”リヤに搭載”し、追加で200hp発生する電気モータはフロント側に搭載しているのだとか(まさかのエンジンをリヤに搭載するのは予想外でした…)。
そのため、駆動方式は前輪駆動(FF)ではなく、まさかの後輪駆動(RR)になるとのこと。

なお、Clemson Universityの学生が開発した統合制御システムをコネクトするハイブリッド技術を採用することで、回生制動技術は、燃費の観点から30%も優れているとのこと。
今回のプロジェクトについて、Motorsports EngineeringのプロジェクトリーダーでもあるKulwicki CU-ICAR氏は、「このレベルの完全な機能を備えた車両を設計・構築・テストすることで、学生の視点やスキル、そして実践的な体験を通じ、スムーズに労働力に活かすことができる」とコメントし、将来のエンジニアになるためのスキルを磨き上げていることを実感した模様。

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Reference:autoevolution