抜群の安定感を持ったミドルサイズSUV。レクサス「RX450h Version L」に試乗する

2020-05-26

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以前のブログより、私が所有するレクサス「CT200h F SPORT」のエンジンオイル交換が迫っていたため、今回レクサス宝塚さんにてエンジンオイルの交換にあわせて、予てより「RX450h」の試乗をさせていただきました。

※今回、朝一の点検並びに試乗でありながら、納車ラッシュやら点検ラッシュやらで非常に混雑しておりました。
そのような中で何枚か「RX450h」の撮影にご協力いただけた方々に感謝申し上げます。


【外観インプレ】
今回試乗させていただいた個体は、「RX450h 2WD Version L」というグレードで、これまで試乗してきたスポーティな”F SPORT”モデルとは異なるラグジュアリー志向のものとなります。
ボディカラーは「アンバークリスタルシャイン」という非常に希少なブラウン系。なお、”F SPORT”グレードでは選択できない専用色となります。

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こちらの「RX450h」も、レクサスの象徴でもある大口のスピンドルグリルと、三眼LEDヘッドライトに流れるウィンカー(シーケンシャルウィンカー)、クリアランスソナー、ムーンルーフ・ルーフレール等のオプションがてんこ盛りの仕様となります。
なお、「Version L」は最上位グレードになるため、ルーフ系以外のオプションがほぼ標準装備されているとのことです。

ホイールは、「Version L」標準の20インチホイールとなります。

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内装は、本革で外装と調和のとれたノーブルブラウンとなります。

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【主要諸元・スペック】
・排気量3.5L V型6気筒DOHC+モータ
・最高出力:262ps、最大トルク:335Nm
・全長/全幅/全高:4,890mm/1.895mm/1,710mm
・ホイールベース:2,790mm
・最低地上高:200mm
・最小回転半径:5.9m
・車両総重量:2,345kg
・燃費:18.8km/L

基本的なパワートレインは、フルモデルチェンジ前の「RX450h」と変わらずですが、無駄なボディラインを削った非常にシャープなサイズ感になりました。
そうはいっても、レクサスのミドルサイズSUVということで最小回転半径は約6.0mのため、狭い道等での小回りは利かなそうですし、有料駐車場においては人一倍気を使っての駐車となりそうです。

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【試乗インプレ】
さて、早速「RX450h Version L」に乗り込み、エンジンスタート。
エンジンスタート音は全くの無音。
ハイブリッドであることを一瞬忘れてしまったため、「あれ?エンジンかかった?」と思い、なぜかもう一度エンジンスタートスイッチを押してエンジンオフしてしまうという珍事を起こしてしまい、SCさんの爽やかな笑顔とフォローに助けられつつも若干赤面状態で試乗スタートです。

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今回、試乗した時間は開店時間の10時ということで、混雑前でありながらも生憎の雨模様でウェットラインでの走行となります。

まず、街中での走行についてですが、やはりハイブリッドだけあって非常に静か。
路面のロードノイズを拾うといったことはなかったのですが、加速するときのV6エンジンのサウンドは非常に重々しく感じます。この辺りは「CT200h」や「HS250h」、「IS300h」等の直4エンジンとは異なるところですね。

乗り心地はやはりレクサスの専売特許で、全くストレスを感じないゆったりとした居住空間を演出してくれます。
また、SUV特有の高い位置からの視界は、辺りを見渡すうえで十分であり、車体に圧迫されることなく快適なドライブができますね。

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走行モードは「ECO/NORMAL/SPORT」がありますが
[ECO]モードは、「RX」の重厚感があるせいか、加速がかなりもたつく印象。
街中で走行する分には十分なモードだと思いますが、峠道といった勾配の多い道では不向きかもしれません。

[NORMAL,SPORT]モードは、V6エンジンとモータの組み合わせを上手く利用しており、傾斜のある上り坂でもしっかりと加速できます。
駆動システムは2WDの前輪駆動であることから、少々キツ目のカーブに突入した際、狙ったラインに対して微妙に中央に膨らむ印象はありましたが、これはあくまで車体のサイズになれていなかった私の運転技術の低さにより生じたもので、車体に慣れてしまえばこの辺りの懸念は問題なく解決できそうです。

下り坂においては、ハイブリッド特有の強力な回生ブレーキにより安定した原則とバッテリーの充電が行えるため、この辺りのレクサスのスペックの高さは安心材料の一つとなりますね。

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室内においては、「RX」がフルモデルチェンジしてナビゲーション画面サイズも12.3インチと非常に大きくなったため、走行中でもかなり見やすくなりました。

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室内のスイッチ類については、少々細々しているとは思いますが、この辺りは慣れてしまえば何の違和感も無いとは思いますね。

【価格・競合について】
「RX450h/RX200t」の価格帯(495万円~742.5万円)は以下の通りとなりますが、特に今回試乗した「RX450h 2WD Version L」は車両本体価格だけで702万5,000円とやはり高額。

しかし、ミドルサイズSUVとしての競合には、BMW「X5」(878万円~1,284万円)、メルセデスベンツ「GLEクラス」(868万円~964万円)、ポルシェ「カイエン」(885万円~2,251万円)が挙げられますが、その中では最安値でありランニングコスト一番抑えられた個体と言えそうです。

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【ちょっと気になる点】
唯一気になった点は、「F SPORT」というグレード以外ではパドルシフトが付いていないということ。
やはり峠道やカーブの多い道での減速の際、パドルシフトはかなり重宝されるものだと考えているため、ソレが無いというのはちょっと残念なところ。

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【総括】
以上より、「RX450h 2WD Version L」は重厚感ある車体でありながら、この車体に慣れてしまえば抜群の安定走行が可能で、おまけにハイブリッド仕様のため燃費も「18.8km/L」と優秀であるため(ただし、ガソリンは”ハイオク”)、遠方へのドライブには最適な一台と言えそうです。

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【RXコンセプト】
まだ知らない歓びに、出会うために走る。

決められた境界の中だけを生きていくのは退屈だ。
だからひとは動く。 超えていく。 一心になって走ったり、
ときには小気味よいステップを刻みながら。
RXの揺るぎない力強さと、研ぎ澄まされた美しさは、この場にとどまらない大人たちを今よりもさらに輝かせるために生まれた。
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最後に、開店時間かなり立て込んでいる中で、エンジンオイル交換の待ち時間の間、試乗をさせていただいた担当者様、そしてレクサス宝塚さんに感謝です。