レクサス・新型「ES」を見積もりしてみた。グレードは僅か3種類のみ、価格やグレード別のオプション、残価率も公開

2020-05-27

新型「ES300h」を見積もりしてみた

先日(10月24日)発売したばかりのレクサス・新型ミドルサイズセダン「ES」を拝見した際に、併せて見積も取得。
今回は、グレード別の見積内容と、グレード別によるオプション設定可否、残価率、納期を記載していきたいと思います。

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「ES」は、レクサスがラインナップするセダンモデル「LS/GS/HS(既に廃版)/IS」の中で、「GS」よりも下に位置づけられるモデルとなりますが、海外では「GS」が廃版になるとの情報もあり、その置換えモデルとして「ES」が新たに7代目としてフルモデルチェンジを果たしたとも言われています。

実際のところ、新型「ES」はトヨタ「カムリ」のプラットフォーム採用や、市販車としては世界初となるミラーレス機能「デジタルアウターミラー」を採用するなど、「GS」には無い特別且つラグジュアリーなモデルという位置づけとなっています。
今回のフルモデルチェンジにより、満を持して日本でも市販化の運びとなった「ES」ですが、セダンの売れ行きが低迷する中で、新たなる道を切り開くことができるか非常に注目が集まっている熱い一台となっています。


「ES」のグレードと価格帯を確認してみよう

さて、今回見積もりした新型「ES」ですが、日本国内ではハイブリッドモデルとなる「ES300h」のみがラインナップされます。
わかりやすくいうと、「GS300h/IS300h/RC300h/NX300h」と同じ排気量2.5L 直列4気筒自然吸気エンジン+電気モータを組合わせたハイブリッドパワートレインとなるため、燃料タイプはお財布に優しいレギュラーガソリンとなります。
従ってダウンサイジングターボ等の100%ガソリンエンジンモデルはラインナップされません。

そんな、ハイブリッドモデルオンリーの「ES300h」にラインナップされるグレードは「version L/F SPORT/ベースグレード」の3種類で、駆動方式は前輪駆動(FF)の一択のみとなります(四輪駆動は無しなので、雪国の方にとってはかなりきついところ)。
ちなみに、各グレード毎の車両本体価格は以下の通りとなります。

【「ES300h」グレード別価格帯】
○ベースグレード:5,800,000円
●F SPORT:6,290,000円
○version L:6,980,000円

それで、上記のグレード別の価格帯をもとに、実際に見積もりをしてみましょう。

まずはベースグレードの見積を見ていこう

車両本体価格5,800,000円に対して、メーカオプション価格は408,240円ディーラオプションは396,940円、税金や保険料、課税販売諸費用といった諸々の諸費用が118,150円、そして総支払額が6,723,300円となります。

ザッと、メーカオプションとディーラオプションを見ていきましょう。
ボディカラーはホワイト系のソニッククォーツで、内装はシンプルに合成皮革L Texのブラックを選択していますが、基本的にボディカラーとシート、オーナメントパネルは無償オプションとなります。
ベースグレードにおいては、残念ながらシート材質は合成皮革L Texしか選択ができず、おまけにシートカラーはシャトーとトパーズブラウン、ブラックの3色のみオーナメントパネルは縞杢(ブラック)と縞杢(ブラウン)の二択のみという、かなり少なめのレパートリーとなっています。

ただ、それでもやはりアクセサリーコンセント(AC100V・1500W)が43,200円カラーヘッドアップディスプレイが86,400円三眼フルLEDヘッドランプ+アダプティブハイビームシステムが201,960(これがとにかく高い)ブラインドスポットモニターが64,800円寒冷地仕様が64,800円とひとつひとつが高価となります。

一方のディーラオプションについてですが、メッキナンバーフレーム・ナンバープレートロックボルトが17,280円/ETCセットアップ料が2,700円/ドライブレコーダーカメラが96,120円/フロアマットAが97,200円/ラゲージマットが24,840円/ホイールロックナットが10,800円/ボディコートが108,000円/テレビキットが40,000円となるものの、これはあくまでも推奨されるオプションなので、不要と思えるものはたくさん省けるので、この辺りで総支払額を抑えることも可能です。

しかも、ベースグレードだけに関してはフロントヘッドライトが単眼LEDで、それ以外の”F SPORT”と”version L”は三眼フルLEDヘッドライトが標準装備となっているので、ここの差別化も非常に大きいと思います。
かなり高値の設定ともいえる「ES」ですが、意外にも標準装備されているモノも以下の通り非常に多いんですよね。

【「ES300h」標準装備一覧】
○シート材質:合成皮革L Texのみ(ファブリックや本革は無し)
●シートカラー:「シャトー/トパーズブラウン/ブラック」の三択
○オーナメントパネル:「縞杢(ブラック)/縞杢(ブラウン)」の二択
●LEDヘッドランプ(単眼)
○スウィングバルブショックアブゾーバー
●アクティブノイズコントロール
○Lexus Safety System+
●パーキングサポートブレーキ(静止物)[PKSB]
○バックガイドモニター
●タイヤ空気圧警告表示
○オート電動格納式ドアミラー
●ドライブモードセレクト(Eco/Normal/Sport)
○トランクスルー機構
●電動リヤウィングドゥサンシェード
○アナログクロック(GPS機能付き)
●運転席・助手席8way調整式パワーシート
○後席センターアームレスト
●レクサス・クライメント・コンシェルジュ
○アクセサリーソケット
●ムーンルーフ

上記の通り、安全装備はもちろん、電動シートやレクサス・クライメント・コンシェルジュ、そしてムーンルーフまでもが標準装備というのは非常に驚きですね。
シート材質も、ベースグレードで標準的に合成皮革L Texが選択できるのもありがたいですが、反対に言えばファブリックや本革は設定できないので注意。

続いては”F SPORT”を見ていこう

車両本体価格6,290,000円(ベースグレードよりも+490,000円)に対して、メーカオプション価格は314,280円(ベースグレードよりも-93,960円)、ディーラオプションは396,240円(変化無し)、税金や保険料、課税販売諸費用といった諸々の諸費用が118,150円(ここは変化無し)、そして総支払額が7,119,370円(ベースグレードよりも+396,040円)となります。

総支払額は700万円を超えてしまいましたが、ディーラオプションで削れるところはかなり削れるので、700万円を切ることも可能だと思います。
基本的に設定しているオプションはほとんど一緒なのですが、ベースグレードと比較しても総支払額の価格差は40万円程しか変わりませんね。

”F SPORT”のメーカオプションとディーラオプションを見ていきましょう。
ボディカラーはホワイト系で”F SPORT”専用となるのホワイトノーヴァガラスフレークで、”F SPORT”専用となる合成皮革L Texのブラックを選択。
”F SPORT”においても、残念ながらシート材質は合成皮革L Texしか選択ができず、おまけにシートカラーはフレアレッドとブラックの2色のみオーナメントパネルはまさかの本アルミの一択のみという、レパートリーがあまりにも少なすぎますね。

その他の有償となるメーカオプションとしてはアクセサリーコンセント(AC100V・1500W)が43,200円/カラーヘッドアップディスプレイが86,400円/ブラインドスポットモニターが64,800円/デジタルインナーミラーが108,000円/寒冷地仕様が64,800円となります。

なお、”F SPORT”のメーカオプションの中で、ベースグレードにて設定していた三眼フルLEDヘッドランプが設定されていませんが、これは”F SPORT”も”version L”も標準装備となります。
反対に、ベースグレードでは設定できなかったオプションとしては、デジタルインナーミラー(ルームミラーがデジタル化)が”F SPORT”と”version L”にて有償オプションとして設定可能となっています。
ちなみに、以下は”F SPORT”にて標準的に装備されるものとなります。

【「ES300h ”F SPORT”」標準装備一覧】
○三眼フルLEDヘッドランプ
●”F SPORT”専用ラゲージドアガーニッシュ
○ムーンルーフ
●パフォーマンスダンパー
○NAVI・AI-AVIS
●上下2段式アダプティブハイビームシステム
○ヘッドランプクリーナ―
●マルチウェザーライト
○ドライブモードセレクト(Eco/Normal/Sport S/Sport S+/Custom)
●”F SPORT”専用TFT液晶式メータ
○”F SPORT”専用ディンプル本革ステアリング
●”F SPORT”専用アナログクロック
○リヤスポイラー

なお、上の中で”version L”と”ベースグレード”ではリヤスポイラーが32,400円の有償オプションとなりますが、”F SPORT”では標準装備されます。

最後は”version L”を見ていこう

車両本体価格6,980,000円(ベースグレードよりも+1,180,000円/F SPORTよりも+690,000円)に対して、メーカオプション価格は324,000円(ベースグレードよりも-84,240円/F SPORTよりも+9,720円)、ディーラオプションは396,240円(変化無し)、税金や保険料、課税販売諸費用といった諸々の諸費用が118,150円(ここは変化無し)、そして総支払額が7,819,090円(ベースグレードよりも+1,095,670円/F SPORTよりも+699,720円)となります。

総支払額約780万円…結構な金額となりましたね。
これも同様で、ディーラオプションで削れるところは結構あると思うので、750万円~760万円まで抑えることはできるかもしれません。
ただ、改めてこうして見ると、ベースグレードのメーカオプションの支払額が圧倒的に高過ぎるというのがよくわかりますね。

”version Lのメーカオプションとディーラオプションを見ていきましょう。
ボディカラーはベースグレードと同じホワイト系のソニッククォーツで、セミアリニン本革のブラックを選択。
”version L”においては、基本的にシート材質はセミアニリン本革しか選択ができず(合成皮革L Texやファブリックは不可)シートカラーはリッチクリームとシャトー、トパーズブラウン、ブラックの4色のみオーナメントパネルはバンブーと縞杢(ブラック)、縞杢(ブラウン)の三択のみとなります。

その他の有償となるメーカオプションとしてはデジタルインナーミラーが108,000円/デジタルアウターミラーが216,000円と僅か2種類となりますが、”version L”はほとんど標準装備されています。
ちなみに、市販車として世界初となるミラーレス機能を持つデジタルアウターミラーは、”version L”のみ有償オプションにて設定が可能。
それ以外のブラインドスポットモニター(64,800円)/ITS Connect(27,000円)/三眼フルLEDヘッドランプ(201,960円)/ハンズフリーパワートランクリッド(75,600円)/カラーヘッドアップディスプレイ(86,400円)/アクセサリーコンセント(43,200円)は全て標準装備となっています。
なお、以下は”version L”にて標準的に装備されるものとなります。

【「ES300h ”version L”」標準装備一覧】
○三眼フルLEDヘッドランプ
●フルLEDリヤコンビネーションランプ
○ムーンルーフ
●サンシェード(リヤドア・リヤクォーター)
○パフォーマンスダンパー
●上下2段式アダプティブハイビームシステム
○ブラインドスポットモニター
●パーキングブレーキサポート
○パノラミックビューモニター
●ITS Connect
○ヘッドランプクリーナー
●マルチウェザーライト
○アンビエントイルミネーション
●ハンズフリーパワートランクリッド
○カラーヘッドアップディスプレイ
●運転席10way&助手席8way調整式パワーシート
○後席電動リクライニング機能
●後席センターアームレスト(コントロールパネル付)
○レクサス・クライメント・コンシェルジュ(3席独立温度調整オートエアコン)
●アクセサリーソケット
○アクセサリーコンセント

残価率と納期について

さて、気になる「ES300h」の残価率ですが、3年残価で43%/5年残価で31%という数字となります。
やはりセダンモデルということもあって、SUVモデルとは異なりかなり低い設定値なっていますね。
なお、気になる納期についてですが、これについてはレクサス福井さんでは10月24日より注文の受付をスタートとなっているため、明確な納期は不明となっていますが、別のディーラでの情報をによれば約3か月~4か月はかかる?と言われています。

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