三菱・新型「デリカD:5」まとめ。リーク画像やグレード(シート材質も…)、価格等も改めておさらいしてみよう

2020-05-27

これまで公開してきた新型「デリカD:5」をまとめてみた

これまで、三菱の新型「デリカD:5」に関する情報を定期的に公開してきましたが、今回はそのまとめとしてリーク画像や価格、グレード等を含め、これまで公開できなかった情報も一挙に公開したいと思います。
本当は、まだまだ公開できていない情報(特に内装)が多数ありますが、色々と情報が溢れかえる前に一度おさらいも含めてまとめておきたいと思います。


①新型「デリカD:5」のフロントリーク画像

まずはその全体的なデザインですが、現行「デリカD:5」に比べて、かなりラグジュアリーな路線に変更していて、三菱のシンボルデザインでもあるダイナミックシールドを更にアグレッシブにしています。

この辺りはインドネシア等にて販売されている「エクスパンダー」のデザイン意匠をうまいこと継承していて、競合モデルでもあるトヨタ「アルファード/ミニバン」と対等にたたかっていくためにデザイン性の確立を図っているのかもしれません。

しかし、現行「デリカD:5」のように”オフロード感満載”のゴリゴリな外観から一転したデザインでもあるため、ある意味このモデルを昔から愛してきたユーザーを一気に失ってしまうような、かなり冒険心のあるビッグマイナーチェンジになるのではないかと考えています。
※ディーラ情報によれば、「エクスパンダー」も近々日本でも販売される可能性が高いとのこと。「デリカD:5」購入の検討から外れた場合は、約200~300万円程で購入できる「エクスパンダー」も選択肢に入れるのもアリかもしれません。

もう一度、新型「デリカD:5」のフロントデザインを見ていきましょう。
カタログ画像を見ていくと、先ほどのダイナミックシールドを上手く表現し、「エクスパンダー」よりも更に攻撃性を高めた細目のデイタイムランニングライト、そしてその下にある長方形のフロントヘッドライト、更にその下にはフラットなハウジングを設けた点滅式のウィンカー(残念ながらウィンカーは流れない)、そしてその下にはフォグランプが設けられていますね。

フロントグリルは、かなりメッキ感を強調した4フラットバーのようなグリルを設けていますが、ここのデザインは好き嫌いがはっきりと分けられるところだと思います。
ただ、その分フロントマスクの面積が異常に大きくなっているため、トヨタ「アルファード/ヴェルファイア」に負けず劣らずのダイナミックさと迫力感があります。

こちらは「デリカD:5”アーバンギア”」
フロントの上部にある細く切れ長のデイタイムランニングライトは従来通りで、その下にあるフロントヘッドライトと思われる長方形のハウジング部も特に変更は無さそうですね。

ですが、フロントグリルに関してはデザインが異なっており、メッキを活かした四角いフレームが2つ配置されいて、なぜか三つ目分のスペースにはメッキは使用されていません。
メッキを使っていないグリル部はブラックカラーになっていると思いますが、こうしたメッキを控えたフロントデザインは個人的には好みだったりします。

2台を並べてみるとこんな感じ。
パッと見での印象ですが、左側はトヨタ「ヴェルファイア」寄り、右側は「アルファード」寄りのデザインで、いずれも ラグジュアリースタイルを意識しているように感じられます。

②新型「デリカD:5」のサイドリーク画像

こちらは新型「デリカD:5」のサイドデザイン。
現行モデルとほとんどかわらないカクカクした印象ですね。
若干フロントノーズの出っ張りが目立つところはありますが、フロントデザインの変更もあり、様々な安全装備も充実したことで、それに合わせてスタイリングは一部変更せざるを得ないところがあったのかもしれません。
足元ホイールも7スポーク式の合金ホイールを装着し、非常に攻撃的な印象を受けます。

コチラはホワイトの新型「デリカD:5(アーバンギア)」。
先ほどよりも、はっきりとしたスタイリングやプレスラインを確認できますが、基本的には現行とほとんど変わりは無さそうですね。
ただ、フロント同様にリヤのオーバーハングも少し張りだしているので、全長は少し延長?されるかもしれません。
足元のホイールもダブル5スポーク式でよりスポーティに変化しています。

出展:https://minkara.carview.co.jp/userid/2454352/car/2467240/4583188/note.aspx

コチラは現行モデルの「デリカD:5」。
上の新型と比べて基本的なスタイリングは変更されていないように感じられ、近年のトレンドとなっているクーペ風のスタイリングを敢えて取入れないところは非常にグッド。

気になるプラットフォームはどうなる?

気になるプラットフォームについてですが、これはもちろん未確定要素ではあるものの、筆頭株主である日産の次期ラグジュアリーミニバンモデル「エルグランド」のプラットフォームから共有される可能性があると言われています。
実際にこの情報が本当なのかは不明ですが、これまでの情報では、現行「デリカD:5」のプラットフォームを共有するという話を聞いており、全体のサイズ感はもちろんのこと、ホイールベースや乗り心地はラグジュアリーではなくゴリゴリなオフロード感を残すという認識でいました。

しかしながら、今回の新たな情報により「エルグランド」のプラットフォームを共有するとなれば、必然的に現行モデルから大幅サイズアップすることはもちろんのこと、剛性や乗り味、走行性能もより一層”ラグジュアリー”向けに方向転換することが考えられますね。

実際に現行「デリカD:5」のサイズを参考にしてみると、全長4,730mm×全幅1,795mm×全高1,825mm~1,870mm、ホイールベース2,850mmと、トヨタ「ヴォクシー」に近いサイズ感となります。

一方の現行「エルグランド」は、全長4,915mm×全幅1,850mm×全高1,805mm/1,815mm、ホイールベース3,000mmと、「デリカD:5」に比べてロング且つワイド&ローなスポーティタイプでありながらも、上質な乗り心地を提供します。

実際にこちらが、次期「デリカD:5」のサイドから見たスタイリングなのですが、確かによ~く見てみると、日産「エルグランド」とスタイリングが似ているんですよね。
これはある意味衝撃的な事実ですし、サイズアップが見込まれるのも納得してしまいます。

そうなってくると、実際に日産「エルグランド」の競合モデルはトヨタ「アルファード/ヴェルファイア」がモロにヒットしてますし、このテーブルに新型「デリカD:5」も競合リストにラインナップするのは必然的ともいえ、”なぜ「アルファード/ヴェルファイア」を競合にしたのか?”という理由も納得ができそうですね。

ただ、今回登場する新型「デリカD:5」はフルモデルチェンジではなく、ビッグマイナーチェンジになるため、シャシー/プラットフォームは基本的に新しくなるわけではなく、改良型を採用する(つまりは現行と共通化する)ケースがほとんど。
よっぽどの欠陥や問題が無い限りは、プラットフォームが変更されることはありませんが、いずれにしてもこの辺りは実際に発表されるまできになるポイントになりますね。

③新型「デリカ:5」最低地上高について

色々と注目が集まっている新型「デリカD:5」ですが、どうやら足回りの点においても変更が施されるとのことで、新たなパーツが採用されたことで一部構造もしくはレイアウトが変更されるのでしょうか…最低地上高が一気に低くなることが判明しました。
最低地上高とは、フラットな地面から車体の一番低い個所(パーツ)までの垂直距離を指し示すのですが、実際現行「デリカD:5」の最低地上高は、四輪駆動モデルで210mm(2WDは190mm)となり、この高さと同じモデルとしてはスズキ「ジムニー・シエラ」やマツダ「CX-5」、アウディ「Q7」、ランドローバー「レンジローバー」、BMW「X3/X5/X6」、ジープ「グランドチェロキー」が挙げられ、いかにもオフロードチックな個体がちらほらと肩を並べていることが確認できますね。

しかしながら、新型として登場するモデルは、現行よりも25mm低い185mmにローダウンすることが明らかになっています。
最低地上高が185mmのモデルをちょっと調べてみると、アウディ「Q5」やホンダ「ヴェゼル」、BMW「X1」、トヨタ「ハリアー」、シトロエン「DS5クロスバック」、スズキ「SX4 Sクロス」といった、いかにもオフロードのイメージがほとんど無いオシャレ~なSUVたちと同じ高さになるわけですね(もはやオフロードモデルとしての意識は完全無し?)。

ちなみに、アプローチアングルも10%程小さくなるとのことで、これについては人を撥ねてしまった際に車体に入り込まない対策をとったためとのこと。

あの競合モデルの最低地上高は?

ちなみに、競合モデルとなるトヨタ「アルファード/ヴェルファイア」の最低地上高は、「アルファード」が165mm(ハイブリッド)/170mm(100%ガソリン)「ヴェルファイア」が165mm(ハイブリッド)/160mm(100%ガソリン)、そして以前の記事にて取り上げられた日産「エルグランド」が150mmとなっています。
さすがにこれらの競合モデルまで攻め込んだ低さではないにしても、明らかに路線変更を示唆した大胆なローダウンであることは間違い無さそうです。

④新型「デリカD:5」のインテリア。シート材質は…

インテリアについてですが、オプションのナビゲーションディスプレイが10.1インチで大型となり、リヤにもディスプレイを設定できるなどのオプションがありますが、それ以外は特に大きな変更は無いとのこと。
しかも、最も気になるシート材質は基本的に”ファブリック”ということで、この辺りはジャスパーのように合成皮革が選べれる様に選択肢を設けて欲しかったところです。

もしかしたら、新型「デリカD:5」でも”ジャスパー”のような最上位グレードが登場するかも知れませんが、それ以外のアーバンギア等でも選択が出来ないというのはかなりのマイナスポイントではないかと思います。

安全装備については、これは他社でも共通となる全速度対応のレーダークルーズコントロールやリヤトラフィックアラート(車両検知システム)、ブラインドスポットモニター(BSM)が標準的に装備されます。

⑤価格やグレード、エンジンについて

今回の新型「デリカD:5」では、新開発の排気量2.2L 直列4気筒次世代ディーゼルターボチャージャーエンジンが搭載予定で、ここに”アドブルー”と呼ばれるAdBlue尿素SCRシステムが採用されるとのことで、加えてエンジンスペックにおいても最高出力170ps/最大トルク400Nmを発揮する予定となっています。

価格の前に、AdBlue尿素SCRシステムって何なの?

ちなみに、AdBlue尿素SCRシステムは、簡単に言えばディーゼルエンジンより排出されるガスを、尿素の力によって浄化する機能を果たすことで、必然的に”尿素を消費”しなければなりません。
ディーラでの情報によると、新型「デリカD:5」に搭載される尿素タンクは16Lであるとのことで、この尿素の消費量は約1,000km/Lと言われています。
従って、交換目安は16,000kmになりますね。

また目安として、燃料タンクが残り2L程(航続距離2,000km未満)になると、インフォテイメントディスプレイに交換の警告アナウンスが出るとのこと。

尿素が無くなったらどうなるの?

なお、タンク内の尿素が全て無くなってしまった場合でも、一応走行は可能とのことですが、この時点でエンジンを止めてしまうと、エンジン再始動は不可能になるとのことなので注意が必要です。

ちなみに、交換方法については最寄りのディーラにて交換メンテナンスを依頼するか、自身で交換することも可能。
参考のため、「AdBlue(アドブルー)尿素SCRシステム専用高品位尿素水(1箱10L)」はモノタロウ等のインターネット通販にて2,000円以下にて販売していますし、近くのガソリンスタンドやホームセンターなどの量販店でも購入が可能です。

早速新型「デリカD:5」の価格帯を公開してみる

少し話は逸れてしまいましたが、早速新型「デリカD:5」のグレードと価格帯を公開しようと思います。
グレードはディーゼルモデル一択のみで、排気量2.0L/2.4LのガソリンモデルやPHEVモデルはラインナップしないとのこと。ただし、ガソリン仕様については、現行モデルをしばらく併売するとのことですし、更に予約開始を予定している11月~12月の間であれば、現行のディーゼルモデルの最終生産枠を確保しているため、「現行モデルに乗りたい!」という方はまだオーダーが可能となっています。

ただ、私自身の考えとしては、ガソリン仕様を敢えて併売しているのは、新型のディーゼルモデルの売れ行きを見て、”ガソリン仕様もビッグマイナーチェンジすべきか”を見定めるための調査期間なのではないかなぁと考えています。
この辺りは、本来三菱が本気で「デリカD:5」を売っていくための攻めるべきポイントだとは思いますが、新型を販売する以前から既に弱気になっているように見えますね。

新型のグレードはどうやら6種類あるらしく、ここにはアーバンギア(Urban gear)の価格帯も含まれています。

【新型「デリカD:5」価格一覧(多分暫定)】
グレード”M”:3,850,000円
グレード”D”:3,950,000円
グレード”D-power”:4,100,000円(現行:3,534,840円)
グレード”D-power premium”:4,200,000円(現行4,055,400円)
グレード”Urban gear D”:4,050,000円
グレード”Urban gear D-power”:4,210,000円

上記の通り、エントリーグレードである”M”でも385万円、最も高額なアーバンギア(Urban gear)D-Powerで421万円という価格になっていますね。
現行モデルの”D-Power Package”で3,534,840円/”D-Premium”で4,055,400円と中々に高価でしたが、これよりも新型は更に+565,160円(約50万円)/+144,600円(約15万円)も跳ね上がることを考えると(安全装備等が標準化されると致し方ない)、ちょっと気が引けてしまう部分もありますね。

ましてやデザインもオフローダ風からラグジュアリー風に変化するわけですから、それなら競合とするトヨタ「アルファード/ヴェルファイア」に…と、心変わりしてしまう可能性もありそうですね。

オプションを装備すると総額はいくらになる?

上記の車両本体価格を踏まえてではありますが、総額はどれくらいになるのか確認してみましょう。
噂の10.1インチナビゲーションディスプレイは有償オプションになるため、この価格帯がどうやら約30万円程、後席専用モニターもラインナップされるとのことですが、これももちろん別途オプション費用が発生します。
なお、エントリーグレード”M”に関しては、シートヒーター&パワーシートセットがメーカオプションとなっているため、これを設定すると更に価格は跳ね上がりそう。
その他、ディーラオプションとなるフロアマットが約7~8万円ぐらい、サイドバイザー/マッドフラップがそれぞれ3万円程アラウンドビュー表示機能付きルームミラーが約18~19万円であることを考えると、概ね+50万加味されると想定します。
上記の上でオプションを装備しての価格は以下の通り(諸費用は省略)。

【新型「デリカD:5」オプション込総費用(車両本体価格)】
グレード”M”:4,350,000円(3,850,000円)
グレード”D”:4,450,000円(3,950,000円)
グレード”D-power”:4,600,000円(4,100,000円)
グレード”D-power premium”:4,700,000円(4,200,000円)
グレード”Urban gear D”:4,550,000円(4,050,000円)
グレード”Urban gear D-power”:4,710,000円(4,210,000円)

ザッと+50万円加味しただけですが、改めて数字で見てみると最低でもやっぱり400万円は超えますし、諸費用も含めたら下手すると”D-Power premium”と”Urban gear D-Power”に至っては500万円を超えるかもしれませんね(とりあえず高い…)。

⑤トランスミッションは8速AT、ガソリンモデルのマイチェンは?

その他の追加情報としては、トランスミッションが現行の6速ATから8速ATへと変更されます。
内装等も一部変更が入り、ステアリングに関しては「アウトランダーPHEV」のようなデザインになると言われていますが、この辺りは実際に見ていかないわからないところですね。

スペアタイヤについてですが、これは以前から噂されていた通り今回アドブルー専用タンクを採用することで無くなることが決定しています。
これはあくまでもディーゼルエンジンモデルとガソリンエンジンモデルとの差別化を図るためとのことなので、ゆくゆくはガソリンモデルのビッグマイナーチェンジモデルが登場した際は、スペアタイヤが残ったままになるということですね。

三菱・新型「デリカD:5」に関する最新情報はコチラにてまとめております。

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