何と…マツダ「CX-5/アクセラ」等約23万台に大規模リコール。ECU不具合でエンジン停止の恐れアリ

2020-05-27

マツダに23万台超えの大規模リコール

自動車ニュースサイト・Responseより、マツダ「CX-5/アクセラ」等の主要モデル4車種に23万台超えの大規模リコール。
リコールの内容としては、吸気側バルブスプリングおよびエンジン制御コンピュータ(ECU)に不具合があるとのこと。

まず、吸気側バルブスプリングのリコールについては、スプリング荷重の設定が不適切なために吸気バルブの閉じ力が弱く、吸気バルブとバルブシート間に挟まる煤を押し潰すことができずに圧縮不良となることがあるとのこと。
そのため、エンジン回転が不安定になり最悪の場合、エンジンが停止するおそれがあるとしてリコールを発令。

改善措置として、全車両、吸気側バルブスプリングを対策品と交換する対策を実施しますが、交換に時間を要すため年式の古い車両から順次交換する、といったリコール作業を行うとのこと(不具合255件・事故0件)。


エンジン制御コンピュータ(ECU)の不具合は2種類

もう一つのECUについては、吸気シャッタバルブの制御プログラムが不適切なためにバルブ周辺に付着する煤などにより、バルブ開度が正しく制御されなくなってエンジン警告灯が点灯した際、フェールセーフが十分に機能せずにバルブが全開しないことがあるとのこと。
そのため、煤などの付着によりバルブが全閉のまま固着した場合、エンジンが停止するおそれがあるとしてリコールを発令。

改善措置として、全車両のECUを点検し、吸気シャッタバルブ用制御プログラムを対策プログラムに修正。ただし点検の結果、吸気シャッタバルブに異常がある場合やプログラム修正後にエンジン警告灯が点灯した場合は、吸気シャッタバルブを新品に交換する、といったリコール作業を行うとのこと(不具合28件・事故0件)。

そして最後は、ECUの別の問題となる排気圧センサですが、異常判定プログラムが不適切なためにセンサ内部への水分の浸入により、センサの出力値がずれて排出ガスが基準値を満足しなくなる場合に異常判定しないとのこと。
そのため、そのままの状態で使用を続けると浸入した水分により排気圧センサ内の電子回路が腐食し、断線することでエンジン警告灯が点灯してフェールセーフ制御によりアイドリングストップが作動しなくなり、変速ショックが大きくなるおそれがあるとしてリコールを発令。

改善措置として、全車両のECUを点検し、排気圧センサ用制御プログラムを対策プログラムに修正。ただし点検の結果、排気圧センサに異常がある場合やプログラム修正後にエンジン警告灯が点灯した場合は、排気圧センサを現行の新品に交換する、といったリコール作業を行うとのこと(不具合442件・事故0件)。

なお、リコールの対象となるのは、2012年2月13日~2018年7月4日に製造されたマツダ「CX-5/CX-8/アクセラ/アテンザ」の4車種で、計235,293台がリコールとなります。

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