中国の自動車販売台数が約30年ぶりに減少。10月の販売台数は過去最悪の数字を記録→今後も減り続ける?

2020-05-27

中国の自動車業界に陰りが見えてきた?

ここ数年に渡り、中国は全世界において最も車の販売台数が多く、2009年以降はアメリカを上回りその販売台数は年々上昇する傾向にありましたが、ロイター通信によれば、先月10月の販売台数は11.7%も減少し、これは1990年以来初めての減少になるとのこと。

中国自動車工業(CAAM)は、自動車販売台数は昨年と比較して3%の増加を予想していましたが、1月から10月末までの累計販売台数は2億2,870万台で、2017年の同期間に比べて0.1%少ないことを発表しました。
また、10月の販売台数は238万台と2012年以来最も少ない販売台数を記録しました。


パクリモデルの減少、関税の引上げが要因か?

この原因として、上海に拠点を置くコンサルタント会社のAutomotive Forsight(Yale Zhang)のトップは、「市場の弱さと昨年との比較のための高い基盤があり、今年末までにはどう考えても上回ることは不可能だ」と説明。
彼らは、中国の自動車メーカが販売台数を増やし、現在の傾向を逆転させるために何らかの対策を講じるかを見極めるところに来ていますが、中国が得意とする”OEM”生産を諦めてしまったら、今後販売台数は間違いなく悪化していく傾向にあり、このままで中国の販売台数はアメリカを下回ることになる懸念を抱いている模様。

そしてもう一つ販売台数を大きく失墜させたのは、アメリカとの貿易戦争と課された課税の引き上げにより減少を導いたと考えられ、ロイター通信は多くのディーラが顧客を引き付けるために大きな割引を提供しており、コンパクト車両の購入税を大幅に削減するために政府を傾倒すると主張しているとのこと。

ただ、その一方で良い情報もあり、電気自動車とPHEVの10か月間の売上高は75.6%増の86万台と驚異的で、前年同期と比較してどんどん増加しています。
電気自動車とPHEVモデルは今後大きく業績を伸ばしていく重要なモデルになり、中国が最も力を入れるべきモデルとなることは間違いないでしょう。

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Reference:CARSCOOPS