三菱・新型「デリカD:5」まとめPart2。詳細価格や総支払額のシミュレーション、気になるポイントやこぼれ話をおさらいしてみよう【動画有】

2020-05-27

新型「デリカD:5」の情報はまだまだ多い。これまでの情報をまとめてみた

さて、これまで公開してきた三菱の新型「デリカD:5」の最新情報ですが、前回のまとめ記事ではリーク画像や概算価格、グレード等をまとめてきました。
今回は、詳細価格や正式グレードに加えて、中々明確にならなかったオプション情報やセールスさんから見る新型モデルの実車レビュー情報をまとめていきたいと思います。
注)かなりボリュームがあるので、お時間のあるときにチェックいただけると幸いです

▽▼▽三菱・新型「デリカD:5」まとめPart1はコチラ!▽▼▽


①新型「デリカD:5」のグレード&価格リストを見ていこう

各グレードの詳細型式と価格(税込・税抜含む)をご紹介。
新型「デリカD:5」は、以前からもお伝えしている通り、ディーゼルグレードのみが新しくなります。
ガソリンモデルは現行のままで併売となりますが、これについてはセールスさん情報によればガソリンモデルはいずれ廃番になるとのこと。つまり、今現在併売しているガソリンモデルをもって、新型「デリカD:5」ではガソリンモデルがラインナップされないので、駆け込みで現行モデルをオーダーしているユーザーも多いとのこと。

但し、ガソリンモデルが廃番になった後の流れとしてPHEVモデルのラインナップ拡大という情報が展開されていますが、これについても明確な情報が無いため、今は何とも言えないとのことでした(ただ、ステアリングが既に「アウトランダーPHEV」風になっているので、PHEVモデルは登場してもおかしくないとか…)。
ちなみに、新型モデルの予約開始を予定している11月中であれば、現行のディーゼルモデルの最終生産枠を確保しているため、「現行モデルに乗りたい!」という方はまだオーダーが可能となっています。

少し話は逸れましたが、早速グレードをチェックしていくとディーゼルモデルは6グレードラインナップされ、各グレードの価格と型式は以下の通りとなっています。
ちなみに、駆動方式については2WDは無く、4WDのみ、トランスミッションは6速→8速ATのラインナップとなります。

【新型「デリカD:5」:暫定価格一覧(税抜)】
グレード”M”:3,842,640円(3,558,000円)/型式[3DA-CV1W LUSFZ]
グレード”G”:3,942,000円(3,650,000円)/型式[3DA-CV1W LUDFZ]
グレード”G-PowerPackage”:4,082,400円(3,780,000円)/型式[3DA-CV1W LUHFZ]
グレード”P”:4,216,320円(3,904,000円)/型式[3DA-CV1W LUXFZ]
グレード”URBAN GEAR G”:4,067,280円(3,766,000円)/型式[3DA-CV1W LUPFZ]
グレード”URBAN GEAR G-PowerPackage”:4,207,680円(3,896,000円)/型式[3DA-CV1W LUFFZ]

なお、ここで注意してほしいのは、上記全グレードが8人乗り(2+3+3シータ)タイプとなっていますが、グレード”M”を除いた他のグレードはオプションにて7人乗り(2+2+3シータ)にも選択することが可能で、この7人乗りオプションは基本的に無償と言われています。

その他には、グレード”M”のみが215/70R16(16インチホイール)それ以外のグレード(URBAN GEAR含む)は全て225/55 R18(18インチホイール)となっています。
基本的にグレード”M”をオーダーする方は、社用車として購入する方が多く(要は法人契約)、仮にグレード”M”を契約したとしてもメーカオプションにて18インチに変更するユーザーは8割ぐらいいらっしゃるみたいです。
なお、16インチにて契約したユーザーの中には、「とにかくロールが出てしまって酔った」という話もあるぐらい。

新型「デリカD:5」は、現行モデル同様に最低16インチまで装着が可能なので、スタッドレスに履き替える際に16インチにするならOKといったニュアンス。
あとは、三菱のラインナップモデルはサスペンションがカタめで、その中でも四駆モデルが特にカタめに設定されているらしく、ロールの影響も考えると乗り物酔いに敏感な方にとっては純正16インチホイール&サマータイヤの組合せはそこまでオススメしていないとのこと(ちょっとしたこぼれ話程度なのでご参考までに)。

ちょっと話は逸れますが、セールスさんが新型「デリカD:5」の研修時に、準備されていたのは現行「デリカD:5」の他に、他社競合モデルとしてはトヨタ「ヴェルファイア/ノア/ヴォクシー」、日産「セレナ」が準備されていて(「アルファード」が準備されなかったのは意外だったみたいです)、それぞれのシートの座り心地を確認したところ、トヨタのシートはフワッとしたソファのような印象を受けるも、新型「デリカD:5」はしっかりとフィットし、ソファのような感じではなく適度なカタさがあったみたいです。

なお、グレードにURBAN GEARと表記されているもの(上左の写真)は、エアロパッケージが装備されていますが、反対に表記されていないもの(上右の写真)はエアロパッケージが装備されていませんし、加えてフロントエンドグリルのデザインも異なります。

②新型「デリカD:5」の概算見積もり内容を見てみよう

まずはグレード”P”の概算見積りを公開

【デリカD:5・グレード”P”、駆動方式:4WD、トランスミッション:8速AT】(価格は税込)
販売価格(車両本体)・・・4,216,320円
①オプション(メーカ&ディーラ)費用・・・170,594円
マット・・・66,938円
バイザー・・・25,876円
ナンバープレート枠・・・6,480円
コーティング・・・71,300円
②諸費用・・・127,162円
販売価格合計・・・4,514,076円

グレード”URBAN GEAR G-PowerPackage”の概算見積もりを公開

【デリカD:5・グレード”URBAN GEAR G-PowerPackage”、駆動方式:4WD、トランスミッション:8速AT】(価格は税込)
販売価格(車両本体)・・・4,207,680円
①オプション(メーカ&ディーラ)費用・・・170,594円
マット・・・66,938円
バイザー・・・25,876円
ナンバープレート枠・・・6,480円
コーティング・・・71,300円
②諸費用・・・127,162円
販売価格合計・・・4,505,436円

上記2つの概算見積もりを取得しましたが、いずれの個体もオプション内容は全く同じですし、そこまで車両本体価格も差は無いため、総支払額差はほぼ10万円程度となっていますね。
ちなみに、このディーゼルモデルは、環境対応車普及促進税制によるエコカー減税適用車両のため、「自動車取得税」並びに「重量税」は全て減税率100%のため0円となります。

③オプション内容をチェックしていこう

上の概算見積もりの中で含まれていないオプションとしては、10.1インチのクラリオン製ナビゲーションディスプレイ+(11.5インチ or 10.1インチ)リヤモニターと本革シート、そしてボディカラーの3点ですが、ボディカラー以外はまだ厳密に価格が出ていないため、見積もりとしては提示することはできないものの、概ねナビゲーションが(フロント&リヤ込で)約47万円程になるとのこと。

インテリアについて

今回の新型「デリカD:5」では、標準モデルとURBAN GEARのインテリアも公開されていますが、左側の標準モデルに採用されるオーナメントパネルは木目調の”サバ杢(もく)”で、右側のURBAN GEARが大理石風の”バール杢”と呼ばれるものが標準装備されるとのことですが、基本的にはこのオーナメントパネル一択のみになると言われています。
ただ、発売日のときにはオプションにて別のオーナメントパネルを設定できる可能性もあるとかないとか…

シートの材質やすわり心地について

一方のシートについてですが、こちらは標準モデルの”P”とURBAN GEARの”G-PowerPackage”が本革シートが標準装備で、それ以外のグレードはファブリックシートが標準装備となります。
エントリグレードの”M”以外は有償オプションで本革シートに変更することが可能(20万円程)になっています。

但し、標準モデルのファブリックシートのデザインはブラック or ベージュの何れかから選択が可能ですが、URBAN GEAR”G”のファブリックシートは原則ブラックのみ、そして標準モデルとURBAN GEARの本革シートもブラックのみとなります(この辺りの選択幅の狭さはスタッフからも結構ブーイングがあったみたいです)。

なお、セールスさんが実際にファブリックシートと本革シートの両方とも試乗にて体感済みなのですが、いずれもシートはカタメで、クッション性は現行モデルと変わらないみたいですが、サポート性は向上しているとのこと。
ただ、三菱は”ロングドライブ”が根底にあるため、長距離でも疲れないように柔らかすぎず、だけどカタ過ぎずの丁度良いカタさを設定しているとのこと。

ナビゲーションディスプレイについて

ディーラオプションにて、10.1インチのクラリオン製ワイドナビゲーションディスプレイがラインナップされていますが、これまでは”大画面=アルパイン製”というイメージでした(上のナビは現行モデルのモノ)。
ですが、クラリオン製に切り替えた理由の一つには、このメーカのナビゲーションディスプレイに採用される”クォーター・ビュー”機能があったからと言われています。

クォーター・ビュー機能は、一つのナビゲーション画面を4分割(それぞれ○○モードと記載があった)にし、それぞれの画面の操作を行えるだけでなく、モード画面をスライドすることでサイズの切替えも行える等、操作性の幅を広げることができるのだとか。

あとは、リヤモニター(天吊りモニター)もラインナップされていて、これは11.5インチ+プラズマクラスター付きと10.1インチの何れかから選択が可能となっています。
なお、セールスさん情報によればフロントナビゲーションディスプレイ&リヤモニターのセットオプション価格は工賃込で約47万円程で、フロントのみであれば約30万程と言われていますが、特にフロントのクラリオン製10.1インチナビゲーションディスプレイは、残価設定ローンで購入する際には必ず有利(要は残価率が上がる)になるので必ず設定しておいた方が良いとのこと(もちろん売却する上でも有利)。
具体的な数値は、後の【残価設定について】に記載しております。

なお、これもセールスさん情報ではありますが、ゆくゆくは上記の10.1インチナビゲーションディスプレイ以外に、クラリオン製の7.7インチワイドディスプレイも販売予定とのことです(もちろんその他社外対応のナビゲーションキットも販売予定)。

④結局オプション含め総支払額(総額)はどれくらい?

従って、上のナビゲーションディスプレイや本革シートのオプション等を加味すると更に+70万円アップすることは必須になってくると思います。
以上のことから、車両本体価格にオプション費用+70万円諸費用約13万円の合計約100万円が加味された金額が、総支払額になると考えた方が良さそうですね(車両本体+100万円=総支払額)。

聞くところによると、今回選択したグレード”P””URBAN GEAR G-PowerPackage”の上位グレードに関しては、フロントの運転席のみ電動パワーシートが設定され、助手席含むフロントシートにはシートヒータ、そしてバックドアが電動式になるとのこと。
それよりも下のグレードについては、シートやバックドアは手動式になるみたいですね。

ボディカラーは全部で8種類

そしてボディカラーについてですが、これがまたかなり少ないカラーラインナップとなっていて、モノトーンで4色、ツートンカラーで4色の合計8色となっています。
その中で、今回より新色として登場する”エメラルドブラックパール(モノトーン/ツートン共に)””ウォームホワイトパール(モノトーン/ツートン共に)”有償カラーで+43,200円(税抜40,000円)となります。
※エメラルドブラックパールは、ちょっと紫がかったブラックに近いイメージですね。

以下がそのカラーラインナップとなっています。

【新型「デリカD:5」カラーラインナップ】
[モノトーンカラー]
・ウオームホワイトパール(有償+43,200円)
・スターリングシルバーメタリック
・ブラックライカ
・エメラルドブラックパール(有償+43,200円)
[ツートンカラー]
・ウォームホワイトパール/スターリングシルバーメタリック(有償+43,200円)
・スターリングシルバーメタリック/アイガーグレーメタリック
・アイガーグレーメタリック/ブラックマイカ
・エメラルドブラックパール/ブラックマイカ(有償+43,200円)

⑤残価設定について(要チェック!)

新型「デリカD:5」の残価ですが、だいたい1,000km/月走行で3年残価45%~47%5年残価で33%~35%と言われています。
ワンボックスモデルにしては中々に高い残価設定となっていますが、ここからが三菱の新しい試みということで、先ほどディーラオプションでも挙げられた10.1インチのナビゲーションディスプレイですが、どうやらこのオプションを設定すると更に残価率がアップするとのこと。
上昇値としてはほんの+数%(3年残価48%~49%、5年残価36%~38%)なのですが、ある程度月々の支払額を抑えて、後の売却時のことを考えるとこのナビゲーションディスプレイは設定しておくと良いみたいですね。
※但し、リヤモニターは残価アップには反映されないとのこと。

⑥エンジンスペックもチェックしていこう

エンジンは、4N14(コモンレール式DI-Dインタークーラーターボチャージャー付)となる排気量2.2L(厳密には2.3L?)直列4気筒ディーゼルターボエンジン(現行と変わらず)”アドブルー”と呼ばれるAdBlue尿素SCRシステムが採用され、最高出力146ps/最大トルク380Nmになるとのこと(ほぼ暫定)。
ちなみに、現行モデルが最高出力148ps/最大トルク360Nmとなるため、最高出力は若干低くなりますが、トルクは太くなるみたいですね。
なお、セールスさんの情報によれば新型「デリカD:5」のディーゼルエンジンは、現行モデル以上にカタカタという音は更に抑えられているものの、やはり1速からの加速性のモタつきは解消されていないとのこと。
ただ、エンジン始動時の音は非常に静かで、このあたりはガソリンエンジン並みとのことです。

そして気になる燃費とガソリン燃料タンクですが、燃費は現行モデルよりも13.0km/L→13.6km/L改善され、燃料タンクは変わらずの64Lとなります。
従って単純計算でもワンタンクで約800km近くは走行できるということですね。

そして、今回の新型からはトランスミッションが6速AT→8速ATへと変更されますが、セールスさん曰く、実際に試乗してみたところ1速→2速はギア比高めですが、2速→3速→4速…とかなり静かでシームレスに変速していくとのこと。
シフトショックは全く無く、CVTとまではいきませんが非常に滑らかに変速していくため、全くストレスを感じないとのことです。

Adblue尿素SCRシステムについて

この尿素を使ったシステムは、大型車両やダンプカーではよく使用されているものの、乗用車としてはトヨタ「ランドクルーザー」のディーゼルモデルに次いで2番目になります。
但し、ワゴンモデルとしては新型「デリカD:5」が一番最初になるとのこと。
そして、将来的には様々なディーゼルモデルも尿素システムをどんどん採用していく予定とのことで、その先駆けとしてトヨタ「ランドクルーザー(ディーゼル)」や新型「デリカD:5」が存在しているわけですね。

ちなみに、AdBlue尿素SCRシステムの役割はディーゼルエンジンより排出されるガスを、尿素の力によって浄化する機能を果たすため、必然的に”尿素を消費”しなければなりません。
ディーラで情報によれば、新型「デリカD:5」に搭載される尿素タンク容量は16Lであるとのことで、この尿素の消費量は約1,000km/Lと言われています。
従って、尿素の補充目安は16,000kmになるわけですね。

また目安として、燃料タンク内の尿素が残り2L程(航続距離2,000km未満)になると、インフォテイメントディスプレイに交換の警告アナウンスが出るようになっているとのこと。

尿素が無くなったらどうなるの?

なお、タンク内の尿素が全て無くなってしまった場合でも、一応走行は可能とのことですが、この時点でエンジンを止めてしまうと、エンジン再始動は不可能になるとのことなので注意が必要です。

ちなみに、補充方法については最寄りのディーラにて交換メンテナンスを依頼するか、自身で交換することも可能。
参考のため、「AdBlue(アドブルー)尿素SCRシステム専用高品位尿素水(1箱10L)」はモノタロウ等のインターネット通販にて2,000円以下にて販売していますし、近くのガソリンスタンドやホームセンターなどの量販店でも購入が可能ですし、補充依頼も可能とのこと。
なお、セールスさんの意見としては、もしも尿素を誤ってこぼしてしまった場合は、匂いが充満して周りに迷惑をかけてしまうのでやはり整備の人間やディーラにて依頼した方が安全で確実とのこと。

”S-AWC”は不採用

駆動方式については新型「デリカD:5」では、「エクリプス・クロス」の”S-AWC(Super All Wheel Control)”が搭載される?との噂がありましたが、これは搭載されずパートタイム4WD(用途に応じて駆動方式を”AWD/FF”を手動にて切替え可能)をグレードアップさせたものが採用されるとのこと。

⑦フロントデザインも再度チェックしていこう

さて、フロントデザインも改めてチェックしていきましょう。
有り難くも現行「デリカD:5」も隣に並べられているので、比較も交えてご紹介。
上の画像では、左側が新型モデルで、右側が現行モデル(ACTIVE GEAR)となります。
こうしてフロントマスクだけを見てみると、明らかにそのデザインに大きな違いが見られることがわかるかと思います。っというか全く別物の車じゃね?!といわんばかりの変貌っぷりですよね。

近年の三菱のシンボルデザインでもあり、タフさを表現するダイナミックシールドを上手く取り入れていて、フロントマスクの面積(特に縦方向)が現行モデルよりも拡張性を持たせていることは確かですし、なによりもアプローチアングル角が23.5°から10%程小さくなったことで、車高が低く見えてしまっているのもちょっと残念なところ。
ですがご安心ください、今回のビッグマイナーチェンジによって最低地上高は現行モデルの210mm→185mmへと低くなっているとのことですが、これは単純に測定ポイントがアンダーパネル上部から下部へと変更されただけなので、実際には現行モデルと最低地上高は全く変わっていません(以下は詳細を説明)

参考:新型「デリカD:5」の寸法はこうなっている

具体的に見ていきましょう。
まず新型「デリカD:5」の車体寸法についてですが、上の外観図の通り現行モデルに比べて全長が+10mm、全高+5mmとなる全長4,800mm×全幅1,795mm×全高1,875mm、ホイールベース2,850mmにて確定しています。
以前、日産の次期「エルグランド」と同じプラットフォームになる?という噂が浮上していましたが、これは全くのフェイクで、現行の「デリカD:5」に採用されているプラットフォームの改良版を採用します(セールスさん曰く、現行のディーゼルモデルよりも排気音や静粛性はかなり向上しているとのこと)。

そして最も気になっていた最低地上高ですが、今回の新型から210mm→185mmへとローダウンしたという情報がありましたが、確かに”カタログ上は185mm”となっています。
ですが、実際には新型の最低地上高も現行と何ら変わってはいないという事実が発覚しました。
っというのも、今回の新型から最低地上高の計測基準が変更されたとのことで、現行モデルは地面から車体アンダーパネルよりも上のパーツに接触するところを最低地上高として210mmにしていたのですが、今回の新型では地面から車体アンダーパネルまでのところを最低地上高として185mmにしているとのこと。
なので、現行も新型も厳密には最低地上高は変わらないということがわかりました。

また、グレードの”URBAN GEAR”とそれ以外のグレードにてフロントバンパーの形状が異なっていますが、これについても最低地上高は変わらずの185mmとなります。

話はフロントデザインへと戻りますが、こうしてみると現行モデルよりもグリル部にフラットなシルバーメッキフレーム”風”を装着したことで”イカつく”なり、これまでのオフロードチックな武骨なモデルというよりは、競合モデルのトヨタ「アルファード/ヴェルファイア」、日産「エルグランド」のようなラグジュアリーな印象を与えていることは確かで、高級感はかなり高くなっているのではないかと思います。
おまけにフロントエンドには”DELICA”のロゴバッジも無くなっていますね。多分、パッと見でこの新型車両を見ただけでは「あっ、デリカだ」と言える人ってかなり少ないんじゃないかと思いますね。それぐらい今回のデザイン変更は思い切ったことだと思います。

あとは、サイドミラーの張り出しが現行モデルに比べて控え目になっていますが、これは実際に試乗した際にサイドミラーから見る視認性にどのように影響してくるのか非常に気になるところ。
※上位グレード”P”では、安全装備としてレーンチェンジアシストや後方衝突警告、自動防眩、アラウンドビューモニタといった機能が標準装備(他のグレードはたしか有償オプションだったと…)されるので、視認性と安全性は加味されるかと思います。

ライトはどこが点灯する

新型「デリカD:5」のライトの点灯個所はこんな感じ。
実際にセールスさんからヒアリングした情報も含めているので信憑性はかなり高いと思います。

まず、一番上の眉毛のような部分がLEDデイタイムランニングライト(別名:ポジションライト)
その下にある長方形のハウジング部の左側がフロントヘッドライトで、縦2列の配列になっていることがわかりますね。このヘッドライトはグレードに関係なくLEDになるみたいです。
なお縦2列の配列に対して、左側がロービーム、右側がハイビームとなります。

更にその下がフロントフォグランプとなりますが、これについては上位グレード”P”だけがLED仕様でそれ以外はハロゲンだったと思います。
ただ、フロントフォグランプ周りに設けられたメッキフレームは、上位グレード”P”にのみ標準装備されるみたいですよ。

ウィンカーはどこが?点滅?それとも流れるの?

最後はフロントのウィンカーですが、これは赤丸にて示した通りとなります。
ハウジング部分が幅広で、「もしかしてウィンカー流れるんじゃね?」と思いがちですが、残念。
ウィンカーは点滅式なのでご注意を。

あの気になるウィンカー音について

続いて新型「デリカD:5」のウィンカー(方向指示)音についてですが、これは現行モデルと変わらないとのこと。
実は先日のセールスさんのヒアリングに加えて、「デリカD:5”JASPER(ジャスパー)”」にも試乗させていただいたのですが、試乗で真っ先に気になったのがこのウィンカー音。
”ピッ、ピッ、ピッ…”という軽自動車のような安っぽいウィンカー音がどうしても気になってしまい、これについては特に変更されないというのが非常に残念なポイントでもありましたね。
以下の動画の最初のウィンカー音がその気になる音になります(っというかウィンカー音を変更できるということに驚き)。

【三菱・デリカ:D5 方向指示音変更】

パドルシフトにもちょっとした問題が…

あと、試乗の際に気になってこととしては、非常にロングな設計になっていたパドルシフト。
実はこのパドルシフト、ディーゼルエンジンの回転数を3,000~4,000回転まで回しながら走っていると、(かなり細かいんですけど)パドルシフトがめちゃくちゃ振動するんですよ…
そりゃエンジンの回転数が高ければその分サウンドも大きくなりますし、振動も車内へと伝わってくるのは至極当然の話なのですが、セールスさんの情報によれば、新型はかなり静粛性に強くこだわっていることもあって、高回転でエンジンを回しても車内は非常に静かで、パドルシフトに伝わる振動もほとんどないとのこと。この辺りの改善は非常に大きいポイントだと思いますね。

あとは乗り心地についてですが、競合モデルとなるトヨタ「アルファード/ヴェルファイヤ」に比べると比較的カタめで、しっかりと体をホールドしているような印象を受けました。
そして足回りのサスペンションもカタめに設定されているので、フワフワした印象も無く非常に乗りやすい感じでした。
ですが、新型モデルではもう少しサスペンションもカタめで、シートのサポート性も更に向上しているとのことなので、より視点が安定して運転も楽になるとのことです。

⑧リヤデザインもチェックしてみよう

リヤデザインはこんな感じですね。
ちょっとわかりにくいかもしれませんが、リヤテールランプはかなり独特なデザインになっています。

線で表現するとこんな感じ。
トヨタの現行「プリウス」のような縦型稲妻のようなリヤテールランプとなりますね。

⑨安全装備について

最後は安全装備についてですが、全グレード標準装備される安全機能として「追突被害軽減ブレーキ(カメラ・レーダー)/車線逸脱警報システム/オートハイビーム/マルチアラウンドビューモニタ/前車追従式のレーダークルーズコントロール」となっています。

但し、ブラインドスポットモニター(BSM)と後退時車両検知警報システム(リヤクロストラフィックアラート・RCTA)はメーカオプションとなっていて、これらはセットオプションで価格にして約5万円程とのこと。
※ここで注意してほしいのは、上記の「BSM/RCTA」のセットオプションは、標準モデル最上位グレード”P”は標準装備となりますが、メーカオプションとして設定できるのはグレード”G/G-PowerPackage”とURBANG GEARのグレード”G-PowerPackage”のみなります。

なお、新型「デリカD:5」では、壁や車両等に接近した際に警報するクリアランスソナーは装備されず、その代わりの機能としてマルチアラウンドビューモニタが標準装備されるのでご注意を。

三菱・新型「デリカD:5」に関する最新情報はコチラにてまとめております。

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