レクサスがランボルギーニ「ウルス」対抗のスペシャルSUVを2020年に発表か。名称はすでに「LQ」で商標登録済み

2020-05-27

レクサスが「LX」を上回る最強最速SUVを発表?

今年1月にデトロイトモーターショー2018にて世界初公開された最上級フラッグシップSUV「LF-1 Limitless(リミットレス)」。
「LF-1 Limitless」は、欧州モデルに対抗すべく”鍛え抜かれた日本刀”からインスピレーションを受けた滑らかでありながらもエッジの効いたアグレッシブスタイルとなります。

さらに「LF-1 Limitless」は、新たなフラッグシップモデルとしてラインナップされるであろう「LQ」として、今年5月にアメリカ特許庁に出願したことも明らかとなっています。
AutoGuideによれば、「レクサスは更なるフラッグシップモデルの一つとして出願した可能性が高く、更には今年1月に発表したばかりのコンセプトモデル「LF-1 Limitlessコンセプト」をベースとするだろう」と説明。

今回その予想レンダリングとして、スクープサイトSpyder7がデザインしたものが公開されているわけですが、フロントエンドのスピンドルグリルはメッシュデザインというよりも新型「UX」のF SPORTグレード以外に適用されるドットデザインとほぼ同じとなっています。


レンダリングデザインと比較してみよう

こちらが「UX」のスピンドルグリルデザイン。
「LQ」では更にダイナミック感を演出するために、スピンドルグリルの面積を大きくワイドに拡大していくと思われます(じゃないと既にラインナップ化している「LX」との差別化を図るのはちょっと難しい)。

改めてフロントデザインに戻ると、フロントヘッドライトは三眼ではなく二眼のようにも見えますが小型LEDヘッドライトを採用してくることは間違いなさそう。
加えてL字型デイタイムランニングライトは、フロントヘッドライトと独立しており、「NX」と「LC」を組合わせたかのような切れ味の鋭さとロング感が組み合わさっています。

ウィンカーは、多分「LC」と同じエアインテーク上にあるL字タイプだと思いますが、このデザインだと流れるタイプのシーケンシャルではなく点滅式に思えそう。ですが、さすがに「LX」を超えるスポーティでラグジュアリなSUVモデルを採用するなれば、やはりシーケンシャルウィンカーはマスト装備になるのではないかと思います。

足元のホイールはどことなくランボルギーニ「ウラカン」の20インチ鍛造ホイール”GIANO”に倣ったようなデザインに見えますね。

こちらが「ウラカン」の20インチ鍛造ホイール”GIANO”のホイールデザイン。

「LQ」って何の略称なの?

なお、気になる「LQ」の命名法ですが、これまでのレクサスの流れから感がると以下の様に考えられますね。

”L”・・・「LS/LC/LX」といったレクサスのフラッグシップモデルで、”Luxury(贅沢)”を意味
”Q”・・・アウディの「Qシリーズ」と同様に、Cross Country=すなわちSUVを短縮して表現するQを意味

レクサスはこれまで、”Q”と表記するクロスオーバーモデルのラインナップはしていないものの、最上級SUVモデルを販売する上で既に市販化されている「LX」との差別化を図るため(言い換えればカブる)に”Q”を採用しているのだと思いますが、それにしてもフラッグシップSUVが2車種も存在するというのはかなり珍しい例ではないかと思います。

参考までに、レクサスの車両名称はイニシャルをとった略称となっていますが、各モデルの略称の詳細は以下の通り。

【現行ラインナップ】
①LS・・・Luxury Sedan(ラグジュアリー・セダン)
②GS・・・Grandtouring Sedan(グランドツーリング・セダン)
③GS F・・・Grandtouring Sedan ”F(富士スピードのF)” (グランドツーリング・セダンの高性能モデル)
④ES・・・Executive Sedan(エグゼクティブ・セダン)
⑤IS・・・Intelligent Sport(インテリジェント・スポーツセダン)
⑥CT・・・Creative Touring(クリエイティブ・ツーリング)
⑦LC・・・Lucury Coupe(ラグジュアリー・クーペ)
⑧RC・・・Racical Coupe(ラディカル・クーペ)
⑨RC F・・・Racical Coupe ”F”(ラディカル・クーペの高性能モデル)
⑩LX・・・Luxury Crossover 4×4(ラグジュアリ・クロスオーバー・フォーバイフォー)
⑪GX・・・Grand Crossover 4×4(グランド・クロスオーバー・フォーバイフォー)
⑫RX・・・Radiant Crossover(ラディアント・クロスオーバー)
⑬NX・・・Nimble Crossover(ニンブル・クロスオーバー)
⑭UX・・・Under Crossover(アンダー・クロスオーバー)

【廃版モデル】
①HS・・・Harmonious Sedan(ハーモニアス・セダン)
②SC・・・Specialty Coupe(スペシャリティ・クーペ)
③IS C・・・Intelligent Sport Convertible(インテリジェント・スポーツ・コンバーチブル)
③IS F・・・Intelligent Sport ”F”(インテリジェント・スポーツの高性能モデル)
④LFA・・・Lexus F Sports Apex(レクサス)

「LQ」の競合モデルはランボルギーニ「ウルス」?

なお、レクサスは現在、フラッグシップSUV「LX」をはじめとする「RX/NX」、そして11月27日に発売予定の新型エントリークロスオーバー「UX(CH-Rのレクサス版)」がラインナップされ、将来的には合計5車種のSUVモデルが登場することとなります。

プレミアムSUV市場がまだまだ白熱するなかで、他社モデルよりも最もラグジュアリーな一台となり得る「LQ」ですが、競合はドイツ御三家(BMW/アウディ/メルセデスベンツ)のフラッグシップSUVが濃厚と思われる一方、あのランボルギーニのSSUVモデル「ウルス」も競合になる可能性が高いとのこと。

っというのも、今後市販化が予定されている「LS」のハイパフォーマンスモデル「LS F」のパワートレインには、排気量4.0L V型8気筒ツインターボエンジンを搭載し、最高出力670psを発揮すると噂されているとのことで、これは「ウルス」の最高出力650psを超えることから、真っ向から勝負を挑む形になりそう。

「LQ」の予想価格は約1,700万円、ランボルギーニ「ウルス」は約2,200万円なので、コスト面と品質面においてはレクサスが上手となりますが、あとはその見た目とブランド力で本当に1,700万円を支払えるだけの価値があるかどうかというところにかかってくると思います。

なお、市販化モデルの発表は2020年内を予定しており、発売は2021年と言われていますが、それまでにはさすがに排ガス規制問題もより一層厳しくなることを考えたら、ノンハイブリッドのツインターボエンジンを採用することはちょっと現実的ではないと言えそうです。

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Reference:Response