開発期間を延長したメルセデスベンツAMG「One」の目標重量は1,300kg以下に、最高出力は更に強力な1,040馬力以上へ

2020-05-27

メルセデスベンツAMG「One」の開発遅れは高性能化が目的

メルセデスベンツAMGの都合により、開発期間を延長したことで納期が9か月も遅れる(但し、2020年まで引っ張ることは無さそう)こととなったハイブリッドハイパーカー「One」ですが、この個体に関してAMGボスであるTobias Moers氏は、開発に関する段取りの整理を行うだけでなく、開発期間を延長することでより高性能化することが大きな目的になっていると説明しています。


「One」には性能を更に高めるモータースポーツ・パッケージが存在する

具体的には、メルセデスベンツAMGが当初予定していた車体重量1,300kgよりも更に軽くすることで、システム出力とのバランスを向上させることはもちろん、そのシステム出力を1,040hpよりも更に強力なものにすると言われています。

具体的な数値までは不明であるも、もしかするパワーウェイトレシオ比を可能な限り1に近づけることが目標になっているのかもしれませんが、それに加えて「One」には、競合となるアストンマーティン「ヴァルキリー」に搭載されるトラックパックのようなモータースポーツ・パッケージが準備されるとのこと。

モータースポーツ・パッケージは、「One」の空力特性を更に向上させ、F1技術のノウハウを活かした排気量1.6L V型6気筒ツインターボエンジン+高効率型電気モータのハイブリッドシステムを用いて、更なる上のパフォーマンスを発揮することが可能になると言われています。

そしてそのパフォーマンスを用いて、「One」はニュルブルクリンクサーキットにてとんでもない記録を生み出したポルシェ「919ハイブリッドEvo」のコースレコード(5分19.55秒)をクリアできるだけの能力を持っているとして、開発が完了した時点で早速ニュルでのラップタイムバトルが行われる予定となっています。

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Reference:TheSupercarBlog.com