【トイレ行ってる間に大阪ー滋賀間が走れるレベル】BMWとポルシェが3分以内に航続可能距離100km分をチャージできる高速充電技術を可能に

2020-05-27

電気自動車の大きな問題は”充電時間が長い”こと

最近の電気自動車は、一回あたりのフル充電にて200マイル(約321km)以上を走行することが可能となりましたが、より大きく、より強力なリチウムイオンバッテリーの開発が進んでおり、航続可能距離が著しく低下する等の問題は少なくなりました。
ですが、それでも電気自動車を充電する際に”充電時間が長い”という問題に関してはまだまだ解決できていない状況にあります。


ポルシェの電気自動車は僅か3分の充電で大阪ー滋賀間を走行できるレベルに

そんな中、こうした充電時間の問題解決に取り組んでいるのがBMWとポルシェで、ドイツ連邦交通省とデジタルインフラストラクチャーから約10億円の助成金を得て、世界最速ともいえるFastChargeシステム(超高速充電ユニット)を発表しました。
この助成金は、最大450kWの出力を有するJettingen-Scheppachにハイテク充電ステーションを建設するために使用されました。

この大出力の充電ステーションの建設により、電気自動車の急速充電が可能となり、ポルシェは何とわずか3分以内に航続可能距離100km分(大阪ー滋賀間ぐらい)の充電が可能となりました。
ポルシェは、この新しいFastChargeシステムが現在のDC急速充電ステーションよりも3~9倍の高い充電容量を持っていると説明していて、ガソリンの給油とまでは行かなくとも、トイレ休憩を行っている間にチャージできる十分な時間であるとのこと。
もちろん、3分以内にフル充電できるようなシステムが理想ではありますが、その技術はまだまだ先になりそう。

一方でBMWがテスト用として使用している「i3」は、57kWhのバッテリーパックを持ち、今回のFastChargeシステムの使用のおかげで、僅か15分で10%→80%へとチャージすることが可能になっています。

なお、今回の充電システムはまだプロトタイプレベルではありますが、タイプ2と呼ばれる複合充電システム規格に準拠した400V及び800Vのバッテリシステムを搭載した車両にて対応。車両の最大許容充電容量を自動的に認識することが可能で、それに応じで充電容量を調整することも可能なので、より簡易的でストレス度合いを軽減させる革新的なシステムにまで進化しています。

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Reference:CARSCOOPS