コンセプトモデルから14年かけて遂に市販化に漕ぎ着けたフォード「シェルビーGR-1」が登場。エンジンは新型「マスタング・シェルビーGT500」と同じV8スーチャーを搭載

2020-05-27

生産を断念していた「シェルビーGR-1」が14年越しに実現!

2005年のペブルビーチ・コンコールソ・デレガンツァにて、1964年に登場した「シェルビー・デイトナ・クーペ」からインスピレーションを受けたファストバックタイプのコンセプトモデル・フォード「シェルビーGR-1」が世界初公開されたことを御存じでしょうか。
この個体は、元々市販化する方向にて話が進んでいましたが、当時は「フォードGT」の販売低迷により生産投入が一度見送りとなってしまいました。

それから約14年が経過して、完全に「シェルビーGR-1」の存在を忘れていた頃に、Superformanceの提案により、フォード・シェルビーとの間となるLow Car Volume Manuacturers Actの元にて同車を製作することで合意を得ることになり、正式に製造スタートすることが確定となりました。


エンジンはV10→V8スーチャーにダウンサイジング

海外ニュースサイトのRobb Reportによれば、Superformance CEOであるLance Stander氏とのインタビューにて、元々「シェルビーGR-1」に搭載されるエンジンは排気量6.4L オールアルミニウム製のV型10気筒エンジンでしたが、これについては排ガス規制等の問題から完全に排除され(おまけにV10エンジンはもう製造していない)、その代替えとして先日発表されたばかりの2020年モデルとなる新型「マスタング・シェルビーGT500」の排気量5.2L V型8気筒スーパーチャージャーエンジンとほぼ同じユニット(最高出力700hp以上)になると言われています。

トランスミッションに関しては、Superformanceの考えとして「マスタング・シェルビーGT500」と同じTremec製7速DCT(デュアルクラッチトランスミッション)を流用するとのことですが、しかしその一方で6速MTの計画も進めている模様。MTについては、元々の生産計画に含まれていた項目でもあると言われています。

なお、生産台数については世界限定325台になる予定で、その内の最初の100台~200台はオールアルミニウムボディを採用した特別モデルになるだろうとのこと。価格帯については不明ですが、現行の「フォードGT」をベースに考えるのであれば概ね3,000万~4,000万円が妥当なところかもしれません。

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Reference:motor1.com