ポルシェ「カレラGT」をレストアしてみた。ボディ研磨とコーティングに350時間、新色グリーンに再塗装、ホイールはマグネシウム製に

2020-05-27

間違いなく高額ともいえる「カレラGT」のレストア&カスタムプロジェクト

2003年に発売されたレーシングルーツを備えるポルシェの公道仕様(当初はル・マンでのプロトタイプモデルを意図したモデルではあったものの、様々な理由から公道仕様へと方向転換した)モデル「カレラGT(Carrera  GT)」をレストア&カスタムモデルが大きな話題を呼んでいます。

「カレラGT」は、世界限定1,500台のみ販売された希少モデルですが、約4年程の生産期間を経て、結果的に約1,270台しか製造されず、更にその内の半分がアメリカにて販売されました。


カーボンの手作業研磨で350時間、厳重なオーバーホールで新品レベルに

ポルシェの限定モデルが完売せずに売れ残ってしまった理由については御察しの通り、排気量5.7L V型10気筒エンジンというとんでもないスペックを持ち、約5,000万円の高額車両ということもあって、当時は誰もその個体が現在の時価約1億円程のプレミア価値を持つなど想定していなかったことでしょう(そう考えると当時新車にて購入し、1億円以上のプレミア価値が付いたときに転売したオーナーは先見の明を持っていたに違いない!)。

少し話は逸れてしまいましたが、今回話題となっているのが、無名のカーコレクターである人物が、自身の所有する「カレラGT」をレストアし、更にはフルカスタムを依頼。
特にレストアの作業においては、色褪せてしまったカーボンファイバパーツを350時間にも及ぶ手作業研磨と再コーティングによって見事新品レベルに復活させました。
更には、エンジンやトランスミッション、シャシーコンポーネントをオーバーホールすることで、性能はもちろんのこと、走行する上で全く問題ないと判断ができるまで徹底的な調査を実施。

新色&マグネシウムホイール採用で極限までカスタム費用をかけている

この他には、(元のボディカラーは不明ではあるものの)ボディにOak Green Metallic(オーク・グリーン・メタリック)と呼ばれる新色に塗装することで「カレラGT」の印象を大きく変化させ、更にはゴールドペイントによるBBSモータースポーツにインスパイアされた5スポークマグネシウムホイールを装備します。

ちなみに、今回「カレラGT」のレストア&カスタム費用は正式に公開されていないものの、噂によれば新車価格の「カレラGT」よりも少し安いぐらい?と言われています。

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Reference:autoevolution