パガーニ「ウアイラ」の後継モデル(コードネーム)は”C10”、しかもV12エンジン&MTが登場する?!「顧客の約70%がMTを求めているんだ」

2020-05-27

パガーニは2021年に新たな後継モデルを発表へ

先日より開催中のスイス・ジュネーブモーターショー2019のタイミングにて、パガーニの代表モデル「ゾンダ(Zonda)」が登場して20周年を迎えましたが、自動車ニュースサイトRoad and Trackのメンバーが、パガーニCEOであるオラチオ・パガーニ氏とのインタビューにて新たな情報を入手した模様。
それは、現在の主要モデルとなる「ウアイラ(Huayra)」後継モデルのコードネームが”C10”という名称であることと、このモデルが2021年までは登場しないということが明らかとなりました。


後継モデルではV12エンジン&MT搭載が登場する?!

この”C10”というモデルでは、大きく二つのパワートレインがラインナップされる予定で、一つ目はメルセデスベンツAMG製の全く新しいV型12気筒ツインターボエンジンと、スタンダードなマニュアルギアボックス(MT)を持つかも知れないということ。
そしてもう一つが、内燃機関を一切搭載しないオールエレクトリックモデルで、パドルシフトを搭載した先進的なモデルになるかも知れないということ。

オラチオ・パガーニ氏によれば、パガーニのオーナーの約70%がMTを求めているとのことで、同氏もそれを非常に好み、オールエレクトリックモデルはそこまで大きな期待はしていなく、それを要求してくるオーナーもほとんど居なかったと説明しています。

ある意味、スーパーカー/スポーツカー好きからしたら非常に嬉しい話かもしれませんが、ビジネス的な観点から見ていくと、今後排ガス規制が厳しくなる中で、エンジンのダウンサイジング+ハイブリッド化、オールエレクトリック化を避けることは不可避で、反対に言えば内燃機関モデルを売ることはできずにハイブリッドやオールエレクトリックモデルを売っていかなければならないという窮地に立たされているのかもしれません。

パガーニは、車体重量の大幅増という懸念から、現段階でハイブリッドモデルの市販化は一切検討しておらず、オールエレクトリックモデルを市販化する考えを示しています。
パガーニの顧客がこうした先進的なモデルを求めていないことは、ちょっとした死活問題になる可能性もあるかもしれません。
まぁ、それでもパガーニはある特定の顧客や富裕層からは愛されるブランドでもあることを考えると、”何を出しても売れる”という謎の安心感があるため、パガーニとしてはそこまで気にする必要のない問題なのかもしれません(そもそも問題と思っていないかも?)

☆★☆パガーニ関連記事5選はコチラ!☆★☆

Reference:Zero2Turbo