ポルシェ「917コンセプト」が現代に蘇った!「918スパイダー」のホイールと滑らかなボディラインがインパクト大!

2020-05-27

あの「917」が現代版として登場したぞ!

ポルシェが1969年3月12日にスイス・ジュネーブモーターショーにて発表した究極のレーシングモデル「Porsche 917」が誕生して50周年を迎え、その特別記念としてシャシーNo.001の個体をフルレストアし、現代版として蘇った最新コンセプトモデル「Porsche 917コンセプト」が世界初公開されました。

今回公開されているコンセプトモデルは、何とも珍しいレッドとホワイトのツートン仕上げとなっていますが、これは1970年のル・マンレースにて初勝利をおさめたときのイメージカラーであったと言われています。
また、足元には「918スパイダー」にも装着されるマルチスポークホイールや、ボディラインも現代的に変更され、その特徴的なボディラインはまさにスーパーカースポーツと呼ぶにふさわしい美しいラインを描いています。


ガルフレーシングのイメージが強い「917」。実はホワイトとグリーンが最初だった

「Porsche 917」のシャシーNo.001は、もともとホワイトとグリーンの色合いにてデビューしましたが、同年にフランクフルトモーターショーにてそのカラーリングを変更。
その変更されたカラーがガルフレーシングの名を大きく広めたブルーとオレンジのアノカラーとなります。
1970年にポルシェがル・マン24時間耐久レースに勝利した後、同年9月にはハンス・ハーマン氏とリチャード・アンウッド氏によってショートテールバージョンがリワークされましたね。

そして翌月の10月には、ポルシェ・ザルツブルクによって引き渡され、レースナンバーである”23”が採用されましたが、基本的にこのモデルがレースにて使用されることはなく、主にニュルブルクリンクでのテスト走行やイベントでのショーカーとして活用されてきました。

これまで長く表に出てくることのなかった「Porsche 917」ですが、当時使用された材料分析や歴史的ともいえる設計図と写真を使用して、現代の最新技術ともいえる3Dプリントやアルミスペースフレームを採用することで、レトロと現代を融合させた最新のコンセプトレーシングモデルへと生まれ変わりました。
なお、このモデルは5月14日~9月15日までドイツのポルシェ・ミュージアムにて特別に展示される予定となっています。

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Reference:CARSCOOPS