そのコードネームは「PLT-MCTC-01」。マクラーレンが新工場にて次世代モデル専用のプロトタイプ「カーボンバスタブシャシー」を生産

2020-05-27

マクラーレンが更なる軽量を極めたシャシーのプロトタイプを生産へ

マクラーレンが約75億円もの設備投資によって新しく誕生したイギリス・ヨークシャーの新工場(F1カーが製造されるエリアから隣接した工場)において、同社の次世代スーパースポーツモデルに採用されるであろう最新のカーボンバスタブシャシー「Carbon MonoCell」のプロトタイプが生産されました。

このプロトタイプモデルは、コードネーム「PLT-MCTC-01(Prototype Lightweight Tub – McLaren Composites Technology Center – 01)」と呼ばれるもので、全ての公道仕様モデルのベースを形成し、伝統的な自動車製造技術よりも大幅な軽量化を可能にした、まさに次世代型のスペシャルシャシーとなります。


マクラーレンはあくまでも”速く走れるためのシャシーを作りたかった”だけだ

今回のプロトタイプモデルについて、マクラーレンのMCTCプラントディレクターであるWes Jacklin氏によれば、最新のMCTCは軽量で複合材料を用いた先進的な技術を採用している一方で、革新的な技術を生み出したというよりも”マクラーレンらしいスポーティな走りを提供できるシャシーを継続して生み出している”と説明しています。

マクラーレンは、フェラーリやランボルギーニのように伝統あるスーパーカーメーカではなく、2009年に設立したばかりの新参者。
他社のように昔ながらの技術やノウハウを継承するのではなく、全く新しくも既成概念や常識に囚われないフリーなメーカでもあります。
そのため、今回のような最新のプロトタイプモデルは、これまでマクラーレンが作り上げてきた技術の集大成ではあるものの、その設計思想等は完全にゼロからとなり、まさしく全く新しいユニットになるということなんですね。

なお、この新工場では現在60名の従業員がいますが、2020年の本格的な生産がスタートするときには200人以上へと増員され、大幅な生産の強化に努めていくと言われています。

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Reference:CARSCOOPS