【インテリア編】BMW・新型「Z4」見てきた。気になる室内空間や座り心地は?ちょっと残念なポイントも【動画有】

2022-06-29

今度は新型「Z4」のインテリアを見ていこう

3月25日よりいよいよ販売スタートした、日本仕様のBMW・新型「Z4」。
今回、いつもお世話になっているBMW Fukui(BMW福井)さんにて早速展示されたモデルを拝見してきました。
今回は【インテリア編】の室内空間やシートの座り心地、その他運転席周りのパーツ類に関するインプレッションを公開していきたいと思います。

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新型「Z4」は、トヨタ(GRスープラ)との共同開発によって誕生した一台ですが、基本的にはプラットフォームやエンジン、インテリアパーツはBMWからの供給となっているため、新型「GRスープラ」と似ている部分は結構多いんですよね。

既にトヨタ・新型「GRスープラ」の外観とインテリアのインプレッションも実施済みが、もしよろしければ参考のために比較していただけたらと思います。

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また、新型「Z4」のカタログも入手することができましたので、そちらの中身についても以下の記事にてまとめております。
気になるグレードや価格帯、主要緒元、グレード別標準装備等がまとめられていますので、新型「Z4」を検討されている方、気になる方は参考にしていただけたらと思います。

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まずは展示モデルのグレードや装備内容等をチェック!

早速展示されている新型「Z4」を見ていきましょう。
今回、BMW Fukuiさんにて展示されていた個体は「Z4 sDrive20i M Sport」([税込]6,650,000円)で、直列4気筒ターボエンジンモデルの中で上位グレードとなります。
”sDrive20i”の主要緒元は以下の通り。

【新型「Z4 sDrive20i」主要緒元一覧】
全長4,335mm×全幅1,865mm×全高1,305mm
ホイールベース:2,470mm
車両重量:1,490kg
車両総重量:1,600kg
排気量:1,998cc
エンジン:直列4気筒ツインスクロールターボエンジン
最高出力:197ps/4,500rpm
最大トルク:320Nm/1,450-4,200rpm
最小回転半径:5.2m
燃費(JC08モード)::14.9km/L
燃費(WLTCモード):12.6km/L
燃料/燃料タンク:無鉛プレミアムガソリン(ハイオク)/52L

オプション装備内容としては、ボディカラーがブラック・サファイア(90,000円)、インテリアはヴァーネスカ・レザーのマグマ・レッド/ブラック(無償)、イノベーション・パッケージ(251,000円)、Mスポーツ・パッケージ(無償)、19インチMライトアロイホイール(無償)となり、オプション総額は341,000円、オプション含めての合計金額は6,991,000円となっています。

新型「Z4」では、大きく4種類のグレードがラインナップされます。
その内の3種類は直列4気筒エンジンモデルで、残り1種類は”M40i”と呼ばれる上位グレードが直列6気筒エンジンモデルとなります。
以下は、新型「Z4」のグレード別ラインナップと価格帯となっています。

【新型「Z4」グレード別価格帯一覧(税込)】
・Z4 sDrive20i Standard:5,660,000円
・Z4 sDrive20i Sport:6,150,000円
・Z4 sDrive20i M Sport:6,650,000円
・Z4 M40i:8,350,000円

「Z4」のインテリアをインプレッション

それでは早速新型「Z4」のドアをあけてみましょう。
まずドアを開けたときの軽さに驚かされます。
ホイールベースが前世代よりも-25mm短くなったからか、ドアパネルが想像以上にシャープで、ドアハンドルを握って引いたときの力はほとんど要らず、ドアも非常にスムーズで軽やかに開いてくれます。
だからといってチープな”パタン”という音ではなく、しっかりと高額車両らしい”バタン”という音も引き出している不思議な一台となっています。

早速シートに乗り込んでみると、やはりコンパクトなスポーティカーというイメージだけあって、車高は相当に低く、乗降りはちょっと窮屈に感じるかもしれません。
今回は展示の関係上トップルーフをクローズにすることはできず、常時オープン状態ではありましたが、クローズにしていたら身長の高い方にとってはちょっと乗降りが大変そう。
ただ、サイドシル部が結構低くて細く設計されているので、そこまで極端に体勢を崩して乗降りする必要もなさそうです。

室内はスポーティで刺激的、それでいて不思議な安心感も

実際にシートに座りこんでドアを閉めます。
内ドア部分にはオレンジのようなマグマ・レッドのレザーを採用。
かなりスポーティな印象を受ける刺激的な色合いですね。自然と気持ちが高ぶります。

シートは内ドア部分と同じマグマレッドの本革シートとなりますが、座った印象としては少しカタめながらも若干の柔らかさとホールド感があって非常にグッド。
スポーツカー特有のギチギチのホールド感は無く、むしろゆったりと安心して座ることができます。

ちなみに、シートは運転席・助手席共に電動式でメモリー機能も搭載しています。

ステアリングホイール周りはこんな感じ。
私の脚がはみ出ていますね…最適なシートポジションに設定しての状態となりますが、やはり室内は結構窮屈で全体的に低く設計されているように感じました。
そのためステアリングが脚に当たることなんの。

少し角度変えてのステアリング周りですが、グリップ部分が少し太目だからでしょうか?握りやすさはあるものの、やはり上記にもある通り脚に当たってしまって運転がし辛くなるのがデメリットかも。

ステアリングの右後ろにはオートライト等の物理スイッチが設けられていますね。
この辺りは共同開発モデルとなるトヨタ・新型「GRスープラ」と同じとなります。

こちらはセンターナビゲーションシステム。
タッチパネル機能付きの10.25インチインフォメーションディスプレイ及び同サイズのデジタル表示メータパネルにて構成されているため、見易さと操作性の高さが見られます。

その下にはエアコンやオーディオ関係の物理スイッチがシンプルに配列されていますね。
この辺りは新型「3シリーズ」に近いレイアウトだと思います。

こちらはセンターコンソール。
ピアノブラックのオーナメントパネルにて高級感を演出し、シンプルな8速スポーツオートマチックトランスミッション搭載のセンターシフトノブ、走行モード、パーキングスイッチ、ルーフスイッチ、そしてダイヤル式のリモートコントロール等が集約されています。

その奥を見てみると、ちょっとした収納スペースに加えてワイヤレスの置くだけ充電が装備されていますね。
目立たないところに設けられているので、非常にスマートではありますが、取り出しはちょっと窮屈に感じるかもしれません。

こちらはセンターコンソール後ろにあるアームレスト。
2分割式でのオープン・クローズとなりますが、中身はどんなレイアウトになっているのでしょうか。

中身はこんな感じ。
ドリンクホルダーは必要最低限の深さが設けられていますが、ただここにペットボトルや缶類を置いてしまうと、アームレストの蓋が閉められず、運転席と助手席の人物が容易に肘を置けないというデメリットが生じます。
スペースを取らないための工夫だとは思いますが、こうした点には「Z4」ならではっと言いますか、走ることの歓びを優先にし、実用性や利便性は二の次に考えているのかもしれません。

足元はこんな感じ。
アクセルコントロールや踏み間違いを抑止するオルガン式を採用していますね。