中国・天津市の地下駐車場にて、マクラーレン「650S」がスピードハンプ(減速帯)に接触してクラッシュ。そもそもこのモデルは「650S」なのか?

2020-05-27

~スーパーカーで地下駐車場に向かう際は細心の注意を~

中国・天津市の地下駐車場にて、ホワイトカラーのマクラーレン・スーパーシリーズ「650S」と思われる個体がクラッシュした模様。
概ね予想がつくかと思いますが、恐らくオーナーは地下駐車場へのストレートを下る際、リフトアップシステムを作動し忘れた可能性が高く、その状態にて軽く加速し、目の前にあるスピードハンプと呼ばれる減速帯(こんもりと盛り上がった縁石のようなもの)にてフロントバンパーが接触→破損したと推測できます。


~このモデルは本当に「650S」なのか?~

ただ、ここで一番不可解なのが「650S」のフロントバンパーの破損したパーツとフェンダーデザイン。
まず、フロントの破損したパーツ部分を見ていくと、エアインテークのようなスリットが入った部分が見えるかと思いますが、「650S」ではこういったデザインは確認することができず、この時点でフロントマスク移植用のパーツである可能性が高いと考えられます。

そしてもう一つですが、これは中国の自動車ニュースサイトCarNewsChinaによれば、リヤフェンダーにあるダクトが非常に小さく「MP4-12C」のデザインによく似ていることから、「650S」のフロントマスクを移植した「MP4-12C」である可能性が非常に高いとのこと。

こちらが破損する前の「650S」のフロントマスクを移植している「MP4-12C」。

via:https://www.webcg.net/

こちらが本物の「650S」。
こうして見るとフロントバンパーの一部とリヤフェンダーのダクトと、リヤエンジンフード周りのシルエットが少し異なっていることが確認できますね。

ただ、いずれにしても今回クラッシュした個体が仮に「MP4-12C」であっても、2012年にオプションにてビークル・リフトモードをラインナップしており、フロントエンドを40mm、リア25mm上昇させることが可能のため、スピードハンプを乗り越えることは容易だったはず。
今回は、ドライバがリフトアップし忘れただけだと思いますが、たった一つのミスでここまでオオゴトになるって…車高の低い車は何かと気を遣って大変だなぁと改めて思いますね。

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Reference:CARSCOOPS