エジプトにて、ランボルギーニ「ウラカン」が真っ二つに大破する事故。なぜこうなってしまったのか考えてみる

2020-05-27

~令和を目前に酷過ぎる事故…~

先週土曜日(4/27)エジプト・カイロにて、イエローカラーのランボルギーニ「ウラカン」が真っ二つになるほどの衝撃的な事故が発生。
余りにも深刻ともいえる事故ですが、ドライバは奇跡的にも軽傷にて済んでいます。
事故の詳細については現在調査中とのことですが、今回の事故は高速道路を走行中に発生した事故のようで、恐らくオーバースピードによってコントロールを失ってしまい、ガードレールもしくは壁に衝突した可能性があるとみているようです(他車と衝突しているという情報は今のところ無し)。

クラッシュした「ウラカン」を見ていくと、ダメージは相当に深刻であることが分かり、フロントアクスル全体やフロントガラスはもちろん、ドアもかけた状態となっています。


~なぜ車体が分裂するような事故になったのかを考えてみよう~

上の画像を見てもお分かりの通り、車両は相当な大ダメージを受けていますが、ボディは完全に分裂しています。
元々フェラーリやランボルギーニといったミドシップスポーツモデルは、エンジンが後ろにあることで三分割され、角パイプにて構成されたフロントセクションやリヤセクションをボルトにて固定されています(ブガッティ「ヴェイロン」に至ってはフロント・リヤセクションは僅か14本のボルトでしか締結していない)。

これによって、車両が過激なクラッシュをしたとしても、リヤセクションが意図的に外れて、衝撃を分散させるなどの対策を施しているのですね。
今回の事故では、意図的な分裂によって衝撃を逃がしていることが確認でき、ドライバが軽症程度にて済んだ可能性があります。

なお、最近では車体の剛性や振動の減衰を向上させるために車体フレームの接着ポイントを増やしたりスポット溶接を増やすといった改良が施されていますが、こうした改良が施される一方で、クラッシュした際に車両が分裂しにくくなり、事故の衝撃を更に高める?といったリスクも考えられています(確実に実証されたわけではない)。

~中国同様にエジプトでのスーパーカー販売価格はかなり高価~

ちなみに、エジプトにて販売されているランボルギーニ「ウラカン」は、関税の関係でその価格も約4,500万円と相当に高価。
何とフラッグシップモデル「アヴェンタドールS」が購入できてしまうレベルですが、気になる「アヴェンタドールS」のエジプト価格は約5,800万円程になるそうです。

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Reference:CARSCOOPS