ポルシェ「911スピードスター」が遂に販売開始。限定1,948台のみ、価格は約3,070万円からで2019年後半より生産スタート【動画有】

2020-05-27

~過去と現代をつなぐ究極のオープンモデルが登場~

以前、アメリカ・ニューヨークオートショー2019にてデビューしたポルシェの特別限定モデル「911スピードスター(911 Speedster)」が遂に販売スタートとなりました。
今回発表された個体は、「991シリーズ」最後のモデルとして、「356スピードスター」からインスピレーションを受け、更には現代の「911GT3」のパワートレインを採用した過去と現代を引き継ぐ贅沢な一台となっています。


~パフォーマンスは「911GT3」そのもの。十分すぎるスペック~

パワートレインは、排気量4.0L 水平対向6気筒エンジンを搭載し、最高出力510ps/最大トルク470Nmを発揮。
トランスミッションは6速MTで、メカニカルロック式リヤディファレンシャルを介する後輪駆動を採用しています。
直線でのパフォーマンスとしては、0-100km/hの加速時間が4.0秒、最高時速は310km/hにまで到達するとのことで、十分すぎるスペックを持っています。

外観については、他のモデルのコンポーネントを多数組み込んだユニークなデザインを特徴とし、特に「911GT3」からの流用となるフロントエプロンや「911GT3ツーリング」からの流用となるリヤエプロンとスポイラー、そして「911R」からの流用となるカーボンファイバウィングを装備。

その他には、カーボンファイバ製フロントフードやフロントスポイラー、「911スピードスター・コンセプト」からの味わいを若干残すタルボットミラーに代わるスポーツデザインミラー、セラミックコンポジットブレーキ、そして20インチのセンターロックアルミホイールを装備しています。

~意外と知られていないスピードスターの歴史がリヤに採用~

リヤにおいては、1枚のCFRPによって製作されたダブルバブル式リヤフードが採用され、これまでに使用されてきた最大且つ最も複雑なコンポーネントであるとのこと。
これは、1988年からの「911スピードスター」の系譜を受け継ぐ重要なパーツになっているとのことです。

更に今回のモデルは、ヘリテージ・デザイン(Heritage Design)パッケージのオーダーが可能で、これは1950年から1960年代からのレトロな要素を組合わせたオプションになっており、「ホワイト・スピアーズ」と呼ばれるモータースポーツよりインスパイアされたデカールやゴールドのアクセントを持つブラックとコニャックのインテリアも追加設定されるとのこと。

~インテリアはカーボンを贅沢に使いつつもレトロなデザインはそのままに~

インテリアについては、ブラックを基調としたフルレザーに、カーボンコンポジットバケットシートを採用した軽量仕様となっています。

運転席周りについては、レトロなインスピレーションを受けるインストルメントクラスターや限定バッジ、収納ネットを備える軽量ドアパネルが採用されています。

なお、このモデルは世界限定1,948台のみ販売されるということで、アメリカでの販売価格については約3,070万円から、ヘリテージ・デザインパッケージオプションは約275万円からの費用となり、生産時期は2019年後半からを予定しています。

【The new Porsche 911 Speedster: Highlight Film】

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Reference:CARSCOOPS