ポルシェがレトロモデル「909ベルクスパイダー(Bergspyder)」をモチーフにした現代版「981ベルクスパイダー」を発表。車体重量は僅か1,099kgのみ

2020-05-27

~あのヒルクライム専用モデルを現代版に蘇らせる~

1968年、ポルシェがヒルクライムレース専用として設計したシングルシータモデル「909ベルクスパイダー(Bergspyder)」というモデルがありましたが、これを現代版によみがえられた究極のワンオフモデル「981ベルクスパイダー」が世界初公開されました。


~ベースは「981ボクスター」で、車体重量はトップクラスのライトウェイトモデルに~

「909ベルクスパイダー」は、車体重量僅か384kgというとんでもなく軽いライトウェイトモデルで、ボディカラーにはホワイトをベースにグリーンのセンターストライプが印象的な個体でもあります。

今回、ポルシェのヴァイザッハプロジェクトグループが、2015年よりスタートした復刻モデルとして「981ベルクスパイダー」を現代版として蘇らせたわけですが、まさに「909ベルクスパイダー」からインスピレーションを受けたスタイリングとカラーリングを持った美しい仕上がりとなっていますね。

今回発表された個体を見ていくと、フロントガラスを完全に無くし、更にはルーフレスのシングルシータスポーツカーではありますが、車格はやはり現代のプラットフォームを流用しているため、どうしても大柄になります。

そして、1960年代のヒルクライムレーサーと同じように、「981ベルクスパイダー」はフラットな透明のウィンドウディフレクターを採用し、フェイクレザー製の防水シートやカーボンファイバコンパートメントまで、1954年式の「356スピードスター」を彷彿させるデザインにて仕上げられてます。

車体重量としては、ポルシェの現行モデルの中でも圧倒的に軽量な1,099kgを実現し、更にパワートレインは「ケイマンGT4」から流用された排気量3.8L 水平対向6気筒ツインターボエンジンを搭載し、最高出力388hpを発揮します。

~ニュルブルクリンでのラップタイムはパガーニ「ゾンダF」超え~

なお、0-100km/hの加速時間は、僅か4秒というとんでもない加速性能を発揮し、ニュルブルクリンクサーキットにおいては、僅か7分30秒とポルシェ「911ターボS」(7分32秒)やアルファロメオ「ジュリア・クアドリフォリオ」(7分32秒)、そしてパガーニ「ゾンダF」(7分33秒)よりも速い記録となっています。

なお、このモデルは僅か1台しか製造されていないため、市販化されることはありませんが、近日中にガイスベルクヒルクライムレースにて世界で初めて一般公開される予定となっています。

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Reference:motor1.com