デ・トマソがとんでもなくゴージャスな外観とインテリアを持つ最新モデル「P72」を発表!シャシーはアポロ「IE」ベース、価格は約9,120万円から

2021-10-24

~デ・トマソが何とも予想外な最新モデルを発表~

イタリアの自動車メーカ・デ・トマソが、本日より開催のグッドウッド・フェスティバル・オブ・スピード2019(Good Wood Festival Of Speed 2019)のタイミングに合わせて、最新モデル「P72」を世界初公開しました。

デ・トマソと言えば、「パンテーラ/マングスタ」といったアメ車のような外観を持つことでも有名ですが、今回は創立60周年を記念する特別モデルということもあり、そのスタイリングは当初開発された「P70」をベースにしたアップデート版で、アポロ「IE」を開発したコアチームとの共同開発によって、若干の過激且つ丸みを帯びたフェラーリ「P4/5」のようなデザインとなっています。

リヤデザインには大型の単眼リヤテールランプを採用。
まるで「フォードGT」っぽいと言いますか…アルファロメオ「8C」っぽくも見えますね。


~アポロ「IE」ベースのシャシーを持つスーパーカーモデル~

「P72」は、世界限定72台のみ販売される超希少モデルで、デザインはレトロ風味のある曲線を描き、量産性には中々向かない複雑な造形を持ちます。

詳細スペックについてはまだ明らかにされていませんが、現時点で判明しているのは、アポロ・オートモーティブが世界限定10台のみ販売した「IE(Intensa Emozione)」と同じカーボンファイバ製シャシーを流用しているとのこと。

インテリアも、まるでパガーニのようなゴージャス且つアンティークなデザイン性を持ち、カーボンファイバだけでなくプラチナ素材等も使用。

トランスミッションはまさかのMTのみとのことで、AT(DCT)のラインナップは一切検討していないとのこと(シフトのデザイン的にMTには見えないですが…)。

シートはダイヤモンドステッチを施した豪華なスポーツシートで、ハーネスにはP72の刺繍も施されています。

~開発が中断された「P70」を見事アップデートした念願の一台~

「P72」が登場した背景には、1960年代初頭に創業者であるアレハンドロ・デ・トマソ氏が、シェルビー・デイトナやシボレー・コルベット・スティングレイ等をデザイン担当したキャロル・シェルビー氏との共同開発により、排気量7.0Lの大排気量エンジンを搭載するプロトタイプモデル「P70」の設計が進められました。

しかし、予算の関係上このエンジンを搭載することはデ・トマソにとって不都合が多かったとのことで、更にダウンサイジングされた排気量4.7Lのフォード製V型8気筒エンジンを採用されたものの、結局この開発は中断され現実のものにはならなかった背景があるため、今回の最新モデルはデ・トマソにとって愛着のある一台となるでしょう。

なお、新型「P72」の価格は約9,120万円(75万ユーロ/85万ドル)からとのことで、デ・トマソ史上最も高価な一台ではありますが、既に複数のVIP顧客が先行オーダーをかけているとのことです。

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Reference:motor1.com